[[[ ETF for MS−DOS & PI−ET1 ]]] テキストデータを検索するタイプの電子手帳ET用のソフトウェアを作成する ためのツールです。 1.はじめに 電子手帳用のソフトウェアには住所録や電話帳が標準で装備されていますし、 英語や他の外国語の辞書等のソフトウェアがオプションで用意されています。 これらのソフトウェア群には「データを検索する」という共通点があります。 検索というのは電子手帳の用途の中でも特に重要であると私は感じています。 そこで、効率よくデータを格納検索するソフトウェアが欲しいと考えました。 特に、パソコン上でデータを書き連ねたテキストファイルを作成し、電子手帳 で検索ができれば便利であるという点に重点をおいて、ETFを作りました。 2.使用法 MS−DOSのコマンドラインから etf ソースファイル名 と入力します。 デフォルトの拡張子は.etfです。 例えば、添付のサンプルファイル sample1.etfを使用する場合、 etf sample1.etf と入力して下さい。 ソースファイルに間違いがなければ、Zファイルが作成されます。 間違いがあれば、それを表示して error.tagが作られます。 作成したZファイルはパソコンハンド等を使って電子手帳に転送して下さい。 3.検索するデータについて ソースファイルに検索したいデータを記述します。ETFで扱うことのできる 検索データは、「検索のためのキーワード」と「その内容」という形式であら わされるものです。 4.ソースファイルの文法 以下に例(sample1.etf)をあげて説明します。 %FILE=TEL.Z ... 作成するZファイルの名前を書きます。 %TITLE=***電話帳*** ... データの表題を書きます。 %KAKOEIJI ... 検索のキーワードを書きます。 加古英児 ... キーワードに対応するデータを書きます。 0582-34-xxxx ... 〃 %GIFUDAIGAKU ... 以下は同様の繰り返しです。 岐阜大学 0582-34-1111 ※キーワードは、ANKで18文字以内でなければなりません。 ※キーワード中の英字の小文字は大文字に変換されます。 ※データが6行を超えた部分は、正しい表示が保証されません。 ※データの1行がANKで26文字(漢字で13文字)を超えた場合にも、正しく表示 されますが、それによって上述の6行を超えてしまうことがあります。この時 の行数はチェックをしていませんので注意してください。 5.作成されたZファイルの使用法 作成したZファイルはパソコンハンド等を使って電子手帳に転送して使用しま す。 実行すると、表題が表示と検索語の入力を求めるプロンプトが表示されます。 そこで、検索のキーワードを入力します。 入力したキーワードが検索され、一致したものが見つかった場合にはその項目 が表示されます。見つからない場合には、辞書順で検索語を超えない一番近い 項目が表示されます。 この状態で、[前項]/[次項] あるいは上下カーソルキーを押すと、辞書順の直 前/直後 の項目が表示されます。それ以外のキーを押すと検索語の入力に戻り ます。 6.バージョンアップの履歴 version 1.0 91/08/13 初版 現在のバージョンでは、データの内容の圧縮をしていません。圧縮を施すこと で、より多くのデータを扱うことができるはずです。 また、Zファイルの上限の16Kバイト以上のデータを扱う方法も検討してい ます。データを別の独立したファイルにして、BIOSの64Hを使うことも 考えています。 7.配布や転載について このプログラムはフリーソフトウェアです。著作権は加古英児が保持します。 配布や転載は、改変せずに、営利を目的とせずに、その他の作者の持つ著作上 の権利を侵害しないようにして、あとは自由に配布や転載して下さい。 いちおう、作者は、このソフトウェアにバグを出さないように努めましたが、 このソフトウェアを利用することで損害が発生しても、作者は免責とします。