液晶まるこむ for SHARP PI-3000(ZAURUS) Copyright(c)1994 E.Kako 【1】 紹介 昔、PC-9801用のフリーソフトウェアで「まるもじフォント組込み&表示ツール MARU98.COM(通称:まるこむ98)」というのがありました。本ソフトウェアもこれ と同じく丸文字表示を行うためのものです。 【2】 動作環境 SHARPのPI-3000(ZAURUS)本体と関数プログラムカードPA-9C3またはBASICカード PI-3C95が必要です。 また、本プログラムをパソコンから電子手帳に転送するために、RS-232Cレベル コンバータCE-150T(S)またはHyperHAL-CATCHなどに付属している互換品DTIF-110 が必要です。そして、転送のためにパソコン用の通信ソフトを用意してください。 私は、技術評論社のCCT98を用いておりますが、WTERMやhtermなどでもいいです。 【3】 インストール (1)注意 本ソフトウェアは、全部機械語で書かれております。この機械語ソフトをパソ コンから電子手帳に転送するためのBASICのインストールプログラムの形で添付し てあります。 まず本パッケージ中に以下のファイルが存在することを確認して下さい。 filename size time stamp --------------------------------------- MARU_A .BAS 13531 94-07-26 3:01 ... インストールプログラム A MARU_B .BAS 13636 94-07-26 3:01 ... インストールプログラム B MARU_A.BASは、関数プログラムカードPA-9C3の場合に使用します。 MARU_B.BASは、BASICカードPI-3C95の場合に使用します。 使用する方のインストールプログラムを"MARU.BAS"にリネームしてください。 本ソフトウェアをインストールするためには大量のメモリを必要とます。別のプ ログラムやファイルを入れているとインストールできないことがあります。 (2)インストールプログラム"MARU.BAS"の転送と起動 次に、電子手帳とパソコンをCE-150T(S)で接続し、電子手帳に"MARU.BAS"を転送 します。それには、まず電子手帳側で LOAD"COM:9600 と入力します。そしてパソコン側で、通信ソフトを起動し、通信パラメータを9600 bps,キャラクタ8ビット,1ストップビット,パリティなし,送信改行コードCRに設定し MARU.BASを送信(upload)します。送信(upload)終了後にパソコン側でキーボードから CTRL+Zを入力し、電子手帳にプログラムが終わりであることを知らせます。 無事に受信できたら、電子手帳側で、 RUN と入力します。もし"Mode error"と表示されたならば、「MODE」キーでRUNモードに してからRUNしてください。 (3)インストール インストールプログラムは、まず最初に機械語の領域を確保するために、機械語 領域の設定を"S1:EXEC.SYS"に書き込みます。これはリセットにより再起動すると 実際に確保されることになっておりますので、リセットを行います。 液晶まるこむ Ver 1.01 (c)1994 E.Kako 機械語領域を確保します。 PUSH ANT KEY TO RESET と表示されるので、何かキーを押してください。押されるとリセットになります。 表示濃度調整とタッチパネル調整の画面が出ますが気にしないでCEキーを押して ください。 リセット後、特に問題がなければ「液晶まるこむ」はインストールされ、これ以後 フォントが丸文字で表示されます。 (4)エラーについて 以下のようなエラーメッセージが出る場合には、何か問題があります。 "Not enough memory" カードのメモリが不足している場合にこのメッセージが出ます。不用なファイルを 削除して空きメモリを増やしてください。 "CHECK-SUM ERROR" MARU_COM.BASが正しく転送できていない場合にこのメッセージが出ます。再度、 転送しなおして下さい。 "ROM ERROR" PI-3000(ZAURUS)のROMの内容が合致しません。本ソフトウェアはROMの中身に強く 依存しておりますので、ROMの中身が異なると残念ながら動作しません。 【4】 動作原理の説明 まず、PI-3000(ZAURUS)のCPUについては、シャープのポケコンと同じESR-Lという 8ビットのCPUが使われてます。工学社の「PC-E550*PC-1490U活用研究」という本に、 このCPUの機械語の詳しい説明が載っています。 ESL-Lアーキテクチャのポケコン,電子手帳の特徴として、デバイスドライバによる デバイス管理があります。既に本体ROMに内蔵されているデバイスドライバの機能を拡 張することもでき、ポケコン用の漢字表示ドライバや日本語入力FEPなどの先例もあり ます。 LCD表示ドライバの文字表示コマンド(コマンドNo.41h,No.42h)を拡張して、12x12の フォント表示の場合に、自分のフォントパターンにすり替えます。このような機能を 持ったデバイスドライバをBASICカードのRAMに用意して、常駐させます。 【5】 フォントについて 丸文字をサポートしているフォントは、以下のとおりです。 JIS SJIS ↓ ↓ 2130 814F             ー    2420 829E  ぁあぃいぅうぇえぉおかがきぎく 2430 82AE ぐけげこごさざしじすずせぜそぞた 2440 82BE だちぢっつづてでとどなにぬねのは 2450 82CE ばぱひびぴふぶぷへべぺほぼぽまみ 2460 82DE むめもゃやゅゆょよらりるれろゎわ 2470 82EE ゐゑをん             2520 833F  ァアィイゥウェエォオカガキギク 2530 834F グケゲコゴサザシジスズセゼソゾタ 2540 835F ダチヂッツヅテデトドナニヌネノハ 2550 836F バパヒビピフブプヘベペホボポマミ 2560 8380 ムメモャヤュユョヨラリルレロヮワ 2570 8390 ヰヱヲンヴヵヶ          丸文字のフォントは"maru16.bdf"というX-Window用のフォントを加工して使用して おります。 このフォントについては小田嶋@東芝さん(odajima@slkai.mmlab.toshiba.co.jp) に問い合わせください。Internetにメールが出せないという方は私の方にメールを ください。 【6】 著作権について ・本ソフトウェアは、フリーソフトウェアです。 ・著作権は、加古英児が保持します。 ・いちおう、作者はこのソフトウェアにバグを出さないように努めましたが、この ソフトウェアを利用することで万が一損害が発生しても、作者は免責とします。 ・配布や転載は、改変せずに、営利を目的とせずに、その他の作者の持つ著作上の 権利を侵害しないようにして、あとは自由に配布や転載して下さい。 ・その他の不明な点については、下記まで書面にて問い合わせてください。 〒448 愛知県刈谷市今川町山脇71番地 加古英児