小ネタ 2003-012

カシオペアFIVA MPC-102のメモリ増設


いまどきCPUクロック200MHzのサブノートマシンではかなり時代遅れと言えるが、いちおうサブマシンとして現役で使っている。

標準では、32MBの内蔵メモリと増設用スロットに32MBのSODIMMと併せて64MBのメモリを持っている。Windows98では、64MBのメモリで問題なかったが、WindowsXPに入れ替えてしまったので、メモリが足らず動作が遅い。メモリの増設を試みることにする。
ただし、この機種は欠陥があり、そのまま容量の大きなSODIMMを挿しただけでは認識しないので、改造が必要である。

Web上でいろいろ調べたところ、カシオペアFIVA MPC-102には、2つの不具合があり、1つはハード的な問題で、SODIMMの2バンク目のチップ群に対するCKE信号がソケットのピンに配線されていないのである。2バンク構成のSODIMMは半分しか使用できなくなってしまう。 もう1つの問題は、BIOSでメモリ容量の算出に問題があり、SODIMMの容量が正しく判別できないということである。

とりあえず2バンク構成のSODIMMを使う場合には、CKE信号をハード的になんとかすれば128MBまではBIOS改造なしで増設可能であるので、CKE信号の改造、というほどたいしたものではないが、やってみることにした。

ちなみに1バンクで128MBや256MBのSODIMMを使うにはBIOSの改造が必須となるが、以下のハードの改造は必要ない。
最近は、大容量のメモリチップが出回っているのでそういうメモリが多いようだ。


・改造内容
 SODIMMソケットの62pinと68pinを結線する


 改造したSODIMMスロットの写真


使用したSODIMMは、メルコ製のVN100-128Mという型番の物を使った。
きちんと内蔵32MB+増設128MBを認識することを確認できた。