小ネタ 2003-014
- ポケコンPC-V950用 通信ケーブルの自作 -
PI-x000シリーズの旧ザウルス(PI-3000 〜 PI-8000)用のRS-232Cレベルコンバータ CE-150TSを改造し、PC-V950用に自作する。
・材料
CE-150TS (CE-150Tでも可)と、RS232CレベルコンバートICとしてSipex社のSP3232を用いた。
ちなみにCE-150Tは、シャープの電子手帳DB-Z用のケーブルであるが、CE-150TSとほぼ同等である。
・回路
回路は、当初SP3232とV950との間に74AC04が必要と思われたが、実際に作ってみたところ、入れないのが正解だと分かった。そのため、ごく普通のRS-232Cレベルコンバート回路となった。
いままで初期のポケコンから電子手帳、ザウルスに至るまでずっと正論理のI/Fだったのが、今回は業界標準の負論理に直っている。CPUのUARTポートについて改版して直したとも考えにくいので、ポケコン内にそういう回路を追加したのかも。
・製作
もともとCE-150TS中に入っていた基板からコネクタを取り外し、基板は新しく作成。
コネクタのピッチが2.54mmでないのだが、強引に付けた。
・動作確認
PCと接続し、純正PCリンクソフトでソフトを転送できることを確認した。
- V950とV950とを接続するケーブル -
上記で、PCとポケコンV950とを接続して通信できたので、初期の目的は達することができた。
さらに、PC-V950の通信機能には他のPC-V950との通信機能があり、親機と子機に設定しコピーコントロールできるようになっている。これを試すにはPC-V950同士を接続するケーブルが必要である。
純正品の型番はCE-400Lで、これは旧ザウルス用クロスケーブルで以前は手元に1つあったのだが、改造で無くなってしまっていた。
旧ザウルス用のFAXモデムからコネクタ部品を取って、ケーブルを自作する。
結線は、CE-400Lでは下記のとおりになっている。自作するとき5芯ケーブルしか手元になかったので1番ピンの配線は端折った。
1(FG) - 1(FG)
2(TXD) - 3(TXD)
3(RXD) - 2(RXD)
4(CTS) - 5(DTR)
5(DTR) - 4(CTR)
7(GND) - 7(GND)
残念ながら、この自作ケーブルで正常に通信できなかった。原因はまたあとで調べてみる。