小ネタ 2005-015

NintendoDSの上画面液晶が破損したジャンクを修理してGB化する改造

1. はじめに
 去年(2004年)の12月にNintendoDSの画面が初期不良のため壊れたのを、今年になってジャンクのDSを入手してその部品を使って自分で修理した。
その後、ジャンクもう1台と中古1台を修理とか各種改造し、結局上側が壊れたDSの下半分が1つだけ余った。これを捨てるのは勿体ないのでせめてゲームボーイアドバンスのソフト用に復活できないかどうか試してみた。かなりイイ感じのモノができた。(GBミクロやバックライトGBASPほど明るくないが)


2. 改造DSの特徴
 改造した結果、見事に復活し、ゲームボーイアドバンスのソフトを動作させることができた。

 - 特徴 -
 ・ゲームボーイミクロのように画面がバックライト式なので明るい!
 ・初代ゲームボーイアドバンス並の大きさ。
 ・重量はバッテリ込みカートリッジ無しで175gと初代GBAよりも軽い。(初代GBAは電池込みで185g)
 ・軽量なので、まわるメイドインワリオの小型版でもよく振動する。(DSだと振動が弱かった)
 ・4ボタンなので格闘ゲーム等もプレイしやすい。X,YボタンはL,Rボタンになっている。
 ・スピーカーを取り替えたので、音量が大きい。ただしスピーカーが1つ(モノラル)
 ・十字ボタンの内部を削って少し調節した。(根本的に十字ボタンをちゃんとしたものに取り替えたいところ)
 ・見た目がパチモノよりもパチモノくさい



[ GB化改造したDSでGBAゲームを動作させたところの動画 (1.19MB) ]
[ MPEG1形式に変換した動画 (3.92MB) ]


3. 改造内容について
 - 改造点 -
 ・上下をつなぐヒンジを除去、ヒンジ内のフレキシブルケーブルも除去した。
 ・上側の液晶のバックライトがつながっていないと起動しないので、下側の配線にダミーの抵抗10kΩを接続した。
 ・下側液晶の表面に透明なタッチパネルが貼り付けてあるので除去し、代わりに反射防止式の液晶保護シートを貼った。
 ・X,YボタンとL,Rボタンの配線を結合した。
 ・DSソフト用のスロットの部品を除去した。
 ・DSに元から入っていたスピーカーよりも大きいスピーカーを接続した。スピーカーの向きは本体裏側向き。裏側に音出し用の空気穴をあけた。
 ・クロックアップ改造した。クロックの切り替えスイッチを付けた。
 ・NintendoDSのロゴを溶剤で拭いてかなり色を薄くした。


(配線を追いかけるために、これとは別のDSのジャンクの基板から部品を完全に全部取り去った生板に近いものを使って配線箇所を探した。)