小ネタ 2007-003

Wiiリモコン用の自作周辺機器を作ってみる - その1 テンキー



1. はじめての周辺機器製作

 Wiiリモコンの解析結果を応用して、Wiiリモコンの拡張ポートに勝手に自分で好きな周辺機器を作って接続する方法が明らかになってきている。

 この方法で実際に自作の周辺機器を作ってみることにする。

 ただし、勝手に作った周辺機器はWii側のソフトが対応していないので、今のところはWiiリモコンをPCと接続した場合にのみ使用できる。
 GameCubeで自作ソフトが動作可能なように、将来Wiiでも自作ソフトを動作させることができるようになれば、自作ソフト内では使用可能になると思われる。



2. 作った物

 とりあえず、簡単な汎用I/O機能を使った試作品として、テンキーを作ってみた。(2007.2.2)
 
 機能は、キーマトリクス上の押されたキーを検出することと、NUM-Lockインジケーター用LEDをON/OFF制御することが可能。

 PC上でテンキーとして動作させるためのソフトを作成した。(2007.2.11)
 
 Wiiリモコンに接続したキーのスイッチ並びを読みとって、対応するキー入力のイベントをWindowsに送りつけるという動作をする。

 試しに電卓で使ってみた。
 
 実際に動作させてみたところ (MPEG1形式の動画 download 1.8MB)



3. 作り方

 材料
 ・市販のUSBテンキー または、PS2テンキー (キーのスイッチ部分のみを使用する)
 ・ヌンチャクのケーブル または、クラシックコントローラーのケーブル (ヌンチャク本体は使用しない)
 ・PHILIPS社 PCA9539 ... I2C bus I/O port expander IC
 ・抵抗、コンデンサ等の部品少々
 ・LED (テンキー内のLEDを交換する場合のみ)

 回路図
 

 作り方の手順
 ・ヌンチャクのケーブルを切断する
 ・市販のテンキーを分解して、中に入っているキー部分の回路と、インターフェース部分の回路とを切り離す
 ・上記の回路図の回路を組み立てて、テンキーの筐体の空き部分に入れる



4. ソフト

 作成したソフト
 [ Wii Tenkey binary and source code (download) ]


5. 問題点

 ハードウェア/ソフトウェアにまだ問題が残っており、次のような問題が発生している。

 ・キーの反応がすごく遅い。
 ・起動時に認識しないことがある。

 自作の目的は、テンキーが欲しかったわけではなく、自作機器が接続できるか確かめることなので、一応は目的を達したことにしておく。

 とりあえず、問題への対処は放置して、次の周辺機器を先に仕上げることにする。 -> Wii GYRO



- Link -

Wiimote as bluetooth transciever for an Arduino

- See Also -

Wiiリモコン用の自作周辺機器を作ってみる - その2 ジャイロ
Wiiリモコンのポインティング用赤外線センサ部品の解析
WiiリモコンをPCで使うサンプルソフトを作ってみる