小ネタ 2007-010
Wiiリモコンを使ったファミコンROMカートリッジ吸い出し機の作製
Wiiリモコンに接続する周辺機器として、ファミコンのカートリッジのROMを読み出すためのROM読み出し機(Real ROM Reader)を作ってみた。(2007.6.3)
Wii上で読み出しするためのソフトが無いので、Wiiでは今のところROM読み出し機を使うことはできない。
PCにBluetoothでWiiリモコンを接続し、Wiiリモコンの拡張ポートにこの読み出し機を接続して、PC上で読み出し用の自作ソフトを使って動作させる。
いずれWii用の自作ソフトが動作するようになったりすれば、Wiiで直接ファミコンカートリッジを読み出して実行することも可能になると思われる。
作製した読み出し機 (筐体は、ファミコン互換機を流用した)
回路は、従来のパソファミ等のPCのプリンタポート接続タイプの吸い出し機が74シリーズICの組み合わせでI/Oを拡張しているのに対して、今回作った物はI2Cバス用のI/Oエキスパンダという部品をメインに回路を作ってみた。前に作った回路の応用編と言える。
回路図はメモ書き程度しか残ってない。いちおう回路ブロック図だけ書いておく。
部品
・PCA9535 (Texas Instruments) x2 ・・・ I2C-GPIO IC
・LTC4301L (Linear Technology) ・・・ I2C Bus Voltage convert IC
・LTC3204-5 (Linear Technology) ・・・ 3.3V to 5V Voltage convert IC
・ROM Cartridge Socket
・Nunchaku Connector Cable
この読み出し機にファミコンソフトを挿した状態だと電池の消費量が思った以上に多く、ファミコンカートリッジROMを全部吸い出す前に電圧が低下してWiiリモコンの電源が落ちてしまう。(読み出し機を単独でROMを挿さない状態だと消費量が少なくて安定しているので、ROMカートリッジが電気を食っているようだ)
まずは、以前に使用したDevaSysのI2Cマスター機器を経由で、ROMを吸い出すテストをしたところ問題なく動作した。
次に、読み出し機の外部からACアダプタで電源を供給するようにして、Wiiリモコンを使ってファミコン吸い出しのテストをしたところ、動作がかなり遅い上に、不安定で時々Wiiリモコンがフリーズしたり接続が切れてしまう。何度か動かしていると、一応最後まで吸い出しできることもあった。
読み出したROMデータをPC上で動作確認してみた
PCに読み出したROMデータをWii(GameCube互換モード)で動かしてみた。 (2006.6.17)
SD Media Launcherを使うと、SDカードでGC用の非純正ソフトを動作させることができる。
ただし、日本版Wiiの場合にはそのままでは起動しないので、改造が必要。
FCE Ultraというファミコンエミュレータを使ってみた。SDカードにエミュレータとROMデータを入れて動作させることができた。
最初、NESROMSというフォルダを作るというのに気が付かず、苦労した。
SDカードは、SD Media Launcherに付属のものでなくても、任天堂純正品のSDカードアダプタでも動作した。アダプタを自作する例もあるようだ。
NES ROM Reader
海外版のファミコンは、NES(Nintendo Entertainment System)という。
ROMカートリッジが大きく、コネクタ部分の互換性が無い。
変換アダプタを使って、NESのROMカートリッジを日本のファミコンに挿すことができる。
この変換アダプタで、NESのROMカートリッジの読み出しをしてみようと思った。
日本のファミコンのROMと、NESのROMと、変換アダプタ
NESの手持ちのソフトは "Wizardry" しか持ってないのだが、今回作った読み出しソフトはマッパー0というバンク切り替え無しのカートリッジしか今のところ読み出せないため、読み出しがうまくいかなかった。
いずれWiiで動かして、"Wii-zardry"したい。