小ネタ 2007-017
ヒューレットパッカード社の電卓「HP-35s」
オリジナルのHP-35と比べてみる。
HP-35とHP-35sの相違点
・表示がLEDの1行から液晶2行になった。
・電源が充電式の電池パックからコイン電池に変更された。
・キーの数が増えた。右シフトキー(水色)と左シフトキー(橙色)があるので、組み合わせてかなり多くの入力になる。
・機能が増えた。元のHP-35は非常に低機能。HP-35sは、最近のHP電卓の機能は一通り付いているようだ。
計算させた結果の違い
DEGモードでsin 0.2を計算した結果の比較
・HP-35sは数字の表示モードを切り替えできるのだが、普通の電卓風の表示をするALLというモードでテストした。
・HP-35sでは結果表示の右端が切れている。"3.49065141522E-03"の右側2文字が表示されないので、カーソルキーを押してスクロールさせないといけない。
・HP-35では結果表示が切れることはないのだが、計算結果の精度が悪いのが気になる。
最近のHP電卓は、昔からの電卓用のCPUでなく、ARMプロセッサを搭載しているそうだ。
まだ分解して調べてはいないのだが、多分HP-35sもARMだと予想される。
昔のHPの電卓用CPUはSaturnと呼ばれる4ビットCPUで、HP-48SXあたりの高性能な機種にも使われていた。
4bitのCPUのくせに、64bitのレジスタがあったりして、独特である。(最近の64bitCPUの時代を先行していた?)
(後日加筆 2007.9.30)
分解してみた…
参考、リンク
・VIVA!帰ってきたHP電卓--米国HP社「HP35S」
・「初の関数電卓」登場から35年――HP、新機能つき「レトロHP 35s」発表
・HP電卓は、死なず!!!〜HP35が復活か?!〜HP35s
・まだまだ現役、HPの電卓 ... HP電卓の分解記事
・hp 35s 日本語マニュアル