小ネタ 2009-001
USB周辺機器やUSBホストがUSB2.0対応しているか簡単に調べる1つの方法
USB機器を使っていてUSB2.0に対応しているかどうか分からなくて困ったりすることがあるのだが、これを簡単に調べる方法がある。
Scytheというメーカー製の「光るUSB延長ケーブル」という製品があり、これを使うと簡単に判定できる。(2009-01-05)
光るUSB延長ケーブル
1. 光るUSB延長ケーブルの使い方
PCのUSBポートに光るUSB延長ケーブルを接続し、その先にUSB機器を接続する。
(PCのUSBポート --- 光るUSB延長ケーブル --- USB機器)
USB1.1で使っている場合にLEDが赤く点灯し、USB2.0で使っている場合にLEDが青く点灯すると説明書に書いてある。
実際の挙動は以下の通りだった。
PCのUSB1.1ポートに接続した場合
・USB1.1ポートで、機器未接続 → 青く光る
・USB1.1ポートで、USB1.1機器を接続 → 赤く光る
・USB1.1ポートで、USB2.0機器を接続 → 赤く光る
PCのUSB2.0ポートに接続した場合
・USB2.0ポートで、機器未接続 → 青く光る
・USB2.0ポートで、USB1.1機器を接続 → 赤く光る
・USB2.0ポートで、USB2.0機器を接続 → 青く光る
2. USBホスト側の判定方法
あらかじめUSB2.0対応だということが分かっているmicroSDカードリーダー等を挿しておく。
この状態でPCやその他のUSBホストに光るUSB延長ケーブルを挿すと、LEDが赤か青のどちらかに光る。
その結果で、赤だったらUSBホストはUSB1.1だと判定され、青だったらUSB2.0だと判定される。
PCでWindowsを使っている場合にはコントロールパネルのデバイスマネージャーを開いてドライバ名から調べるというのも可能である。
しかし、OSがWindows以外の場合や、Macの場合や、WiiやPlaystationなどのゲーム機の場合や、USB対応の情報家電の場合にも調べることが可能というのが、この方法の利点である。
3. USB機器(USBクライアント)側の判定方法
あらかじめUSB2.0対応だということが分かっているUSBホストに光るUSB延長ケーブルを挿しておく。
この状態でUSB機器を光るUSB延長ケーブルに挿すと、LEDが赤か青のどちらかに光る。
その結果で、赤だったらUSB機器はUSB1.1だと判定され、青だったらUSB2.0だと判定される。
4. 判定の原理は?
USBで低速通信しているとLEDの赤が点灯するようだ。どういう原理の回路で判定しているのか興味がある。
光るUSB延長ケーブルの根元の回路の樹脂モールド部分が半透明なスケルトンになっており、中身の回路がうっすらと透けて見える。
特に専用のICが使われているのではなさそう。汎用部品だけだったら同等の回路を自作できるかも。
5. USB 3.0ホストで試してみる
USB 3.0インターフェースカードを入手したので、試してみた。(2009-12-06)
既存のUSB1.1/2.0のケーブルを挿しても、USB 3.0で拡張されたコネクタ内の電極部分にはなにも接続されないため、USB2.0までの機器を挿した場合、普通にUSB2.0までの規格で動作する。
そのため、このページで書いた判定方法だと、このUSB3.0ホストはUSB 2.0対応だと判定された。
USB3.0に対応かどうかは、コネクタの外観で分かるので、特に判定方法で困ることはなさそうだ。