小ネタ 2010-017
Wiiリモコンプラスを調べてみる
Wiiリモコンに、Wiiモーションプラスの機能が内蔵された「Wiiリモコンプラス」が発売された。
Wiiモーションプラスのhackの自作ソフトがWiiリモコンプラスでうまく動かなかったので、それを解決するためのなにかヒントが得られないか分解して調べてみた。(2010-11-28)
(以前にモーションプラスを調べたのは、こちら)
1.基板
分解して基板を取り出したところ
従来のWiiリモコンに比べて部品が増えている。増えたのはモーションプラスに入っていた部品と同じのマイコンと2つのジャイロセンサーのようだ。
2. マイコン
追加されたサブCPU「RVL-IG」
「RVL-IG」というマーキングされたICがあり、これがWiiモーションプラスに相当する部分の処理をしている。
Wiiモーションプラスの場合には同様のIC部品に「RVL-GU」というマーキングがされていた。
RVL-GUは、Gyro Unitの略で、RVL-IGは、Internal Gyroの略だと思われる。
このICはルネサスのμPD78F0511というマイコンだと予想される。(NECエレクトロニクスはルネサスと合併した)
マーキングが異なることから、マイコンに書かれたファームウェアはRVL-GUとRVL-IGで異なっていると考えられる。
そのため、WiiモーションプラスとWiiリモコンプラスで同じhack用ソフトが動かないという非互換が生じているらしい。
と、言っても、Wiiリモコンプラスが発売される前に出ていたWii用のモーションプラス対応ソフトの場合には非互換などなく、ちゃんと動く。
Wiiリモコンプラスは、モーションプラスの発売時には既に開発が完了していてソフトもちゃんとリモコンプラスで動くように用意されていたのではないかと思われる。
RVL-IGのI2Cのコマンドが拡張されているのではという予想で、RVL-IGのI2Cバス信号をモニタしてバスに流れるコマンドを調べれば何か分かるかもしれない。
3. センサー
ジャイロセンサーは2部品搭載されている。2軸ジャイロセンサーと1軸ジャイロセンサーの2つの部品で合わせて3軸分のジャイロセンサとして使っている。
1つは、INVENSENSE製の2軸ジャイロセンサ「IDG-600」
もう1つは、EPSON-TOYOCOM製の1軸ジャイロセンサ「XV3700」
WiiモーションプラスにはXV3500が使われていたのが、XV3700に変更されている。感度が違っている場合にはアンプの増幅率で調整しなければならない。
ちなみに、Wiiリモコンにもともと内蔵されていた加速度センサについても、変更されているみたいだ。
変更された加速度センサ
(後日加筆 2012-03-21)
Wiiリモコンプラスに内蔵のジャイロセンサーの読み出し方法を調べてまとめた記事が出ている。拡張ユニットのIDが違うだけだそうだ。
Link - コメを噛め>> Wiiリモコンプラスでジャイロを読みたい http://www.fumi2kick.com/komekame/archives/1487
(後日加筆 2013-12-25)
Wiiリモコンの中身のIRセンサーが以前と違うものになっているそうだ。分解して調べてみた。(2013-12-24)
Link - Wiiリモコンプラスの新バージョンを調べてみる
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