小ネタ 2012-024

SylvaniaのWindows Embedded Compact 7

 
 SylvaniaというメーカーからWindows Embedded Compact 7という組み込み版Windows搭載された小型PCが発売されている。
 安かったので洒落で入手してみた。

 詳しいSpec等はメーカーのホームページに記載されている。
 Link - http://www.sylvaniacomputers.com/product.php?id_product=45

 CPUは、VIA8650というARM11(800MHz)の石を使っている。

 見た目は初代EeePCを少し小さくしたような感じだ。
 
 写真の左がSylvaniaで、右が初代EeePC 4G-X

 OSに使われているWindows Embedded Compact 7というのは、ARM版のWindowsCE系のものらしい。
 以前にEeePCで試したWindows Embedded Standardとは全くの別物だそうだ。
 Link - EeePCにWindows Embeddedをインストールしてみる

 
 Start Menuはこんな感じ。

 
 Cmd.exeを実行すると、Pocket CMDというのが起動した。

 すごくPocketPCというかWindowsCE 3.0あたりから進化していなくて、単に壁紙とか一部のGUI部品の見た目をWindows7風に挿げ替えただけに見える。
 同じARM系のWindowsということで、Windows RT(Surface RT)と比べるとWindowsCE系の進化してなさが一層よく分かる感じだ。
 Link - Surface RTを調べてみる


ソフトを開発して動かせるか?

 ARM版のOSなのだけど、WindowsMobile5.0の時には.NETのソフトを動かすことができたので、Windows Embedded Compact 7でも動くか試してみた。
 
 WindowsMobile5.0用で以前試したVisual Basic .NET 2005で作った電卓ソフトを動かしてみた。
 Link - WindowsMobile用のソフトをVisualBasic.NETで作ってみる
 実行はできたが、ウィンドウ内の一番上のあたりがなぜか隠れてしまった。

 次にMSIL(CIL)中間コードを直接試してみた。
 
 CIL(MSIL)中間コードを生成するTinyBASICというのを作っていて、これで簡単なプログラムを動かしてみた。
 Link - CIL(MSIL)中間コードを生成するTiny BASICコンパイラを作ってみた
 実行時に例外エラーが発生し、止まってしまった。
 BASICのINPUT文の内部で使っている文字列から数値に変換するTryParseというメソッドがWindows Embedded Compact 7のFrameworkには無いようだ。