小ネタ 2012-025
Intel入ってるスマートフォンMotorola RAZR i
Intel入ってるスマートフォンMotorola RAZR iを買ってみた。
Motorola RAZR iの画面。
こうしてみると何の変哲も無い普通のAndroidスマートフォンに見える。
裏側を見ると、Intel insideのロゴマークが入っている。
Atomの入ったケータイというとWillcom D4などが昔は出ていたが、その時代に比べるとやっと普通のARM版Androidスマートフォンと同じになった。
root化
普通のAndroidスマートフォンはroot化はできないようにOEM lockされていて、解除できないようになっている。
Nexusシリーズなどは簡単にOEM unlockできるが、通常はOEM lockは解除できず、ブートローダーを勝手に書き換えすることができない。
RAZR iの場合、MotorolaのサイトでOEM lock解除の受け付けをしており、そちらでオンラインで登録して解除することができる。
手順としては、
(1) fastboot oem get_unlock_dataで、端末に固有の「番号」を調べる
(2) Motorolaのサイトで「番号」を登録する
(3) OEM unlock解除コードが通知される
(4) fastboot oem unlock 「解除コード」で、OEM lockが解除される。
という手順で解除した。
参考 Link - Motorola RAZR i (XT890) の bootloader unlock、root 取得
あとは自由にroot化とかできる。
root化できた。
ls /system/binとかすると普通のAndroidと違ってたくさんのコマンドが入っているのが分かる。
cpとかdd、dmesg、gzip、make_ext4fs、mkswap、ping、uptimeなどなど。(root化したときにsuコマンドと一緒に勝手入った?)
x86のバイナリを実行してみる。
PCのUbuntu x86上で、
#include <stdio.h>
main()
{
printf("hello\n");
return 0
}
という内容のhello.cをviで作成し、
$ gcc hello.c -o hello -static
で、実行ファイルをstaticで作った。
$ file hello
とすると、次のように表示される。
hello: ELF 32-bit LSB executable, Intel 80386, version 1 (SYSV), dynamically
linked (uses shared libs), for GNU/Linux 2.6.24, BuildID[sha1]=0x3efcb6e9cba2ce407fcf4bb85f4ace230df190fb,
not stripped
このファイルをRAZR iのSDカードにコピーして、RAZR i上で実行してみた。
普通に実行できた。
NDKでも、最近はx86のコードが生成できるので、同じようにプログラムを作ってみた。
[ ndk-test-x86.zip (download) ]
これも、同じように普通に実行できた。
Link
・Motorola RAZR(XT910)開封の儀(更新)
・Motorola RAZR i (XT890) の bootloader unlock、root 取得
・Motorola RAZR i XT890のKernelをビルドしてみた