小ネタ 2013-017

ARMマイコンを積んでいる

 積みARMマイコンの棚卸しして整理しようとしている。(2012-06-16)

 
 積みARMマイコン

 ATMEL、NXP、STMicroelectronicsの3社のものが殆どだった。
 PICとかAVRとかは最近あまり買ってない。ARM軍に圧倒されている感じ。


ARM7

 ・秋月ARM7TDMIマイコンボード
 昔、秋月電子のARM7TDMI(ATMEL AT91R40807)マイコンボードキットを購入した。
 たぶん最初に買ったARMマイコンボードだ。
 このマイコンボードは単体でプログラムを書き込むことができず、ソケットに書き込み済みのROMを装着してプログラムを起動させなくてはならない。
 ROMはDIPパッケージでなくPLCCパッケージなので書き込み用には別途ROMライター+ソケットアダプタが必要である。
 ROMライターが準備できずに、結局このマイコンボードは積んだままになってしまった。

 ・DesignWave誌 2006年3月号 付録マイコンボード
 CPUはARM7TDMI (AnalogDevices ADuC702x)。積んでる。

 ・Interface誌 2009年5月号 付録マイコンボード
 CPUはARM7TDMI (NXP LPC2388)。これも積んでる。

 ・HP電卓 HP20b
 ヒューレットパッカード製の電卓で、中にARMマイコンが搭載されており、書き換え方法などが公開されている。
 電卓型のARMマイコン開発キットとして購入した。
 CPUは、ARM7TDMI (ATMEL AT91SAM7L128)。
 実際に書き換えを試してみた

 ・FEZ Domino
 FEZ DominoというArduino風のマイコンボードが出ている。
 CPUは、ARM7TDMI (NXP LPC2388)。
 .NET Micro Frameworkで開発できるのが特徴。

 ・Netduino
 NetduinoというArduino風のマイコンボードが出ている。(FEZ Dominoの後継?)
 シリーズに色々あり、CPUはARM7のものからCortex-M4まで存在する。
 .NET Micro Frameworkで開発できるのが特徴。
 NetduinoとNetduino miniのCPUは、ARM7TDMI(ATMEL AT91SAM7X512)。
 Netduino2のCPUは、ARM Cortex-M3(STMicroelectronics STM32F205RF)。
 NetduinoPlus2とNetduino goのCPUは、ARM Cortex-M4(STMicroelectronics STM32F405RG)。

 ・ゲームボーイアドバンス
 ARMマイコンを積んでいる。CPUはARM7TDMIで、フリーの開発環境を使って勝手アプリ的な自作ソフトを作ることができた
 ROMカートリッジ基板の自作を試したことがある。うまくいかなかったが。


ARM9

 ARM9はホビー向けに使われることは少ないようだ。マイコンボードではあまり見かけない。

 ・ニンテンドーDS
 ニンテンドーDSは、CPUにARM9とARM7の2つを搭載したDual Systemである。
 メインCPUは、ARM9 (ARM946E-S)。
 サブCPUは、ゲームボーイアドバンスと同じARM7 (ARM7TDMI)。
 GBAカートリッジポートを使って色々と回路を繋げたりフリーの開発環境でソフトを自作したりして遊ぶことができた。
 DSをマイコンボードとして開発に使うのは、マジコンが社会問題になった時機になんとなくやめてしまった。


ARM 11

 ・ニンテンドー3DS
 CPUはARM11 dual core。
 分解してみた。 hack方法が確立されていないので、ハードやソフトを改造したり自作したりして遊ぶのはいまのところ不可能なようだ。

 ・Raspberry Pi
 CPUはARM11のARM1176JZF-S(Broadcom製 BCM2835)。
 実際に買って試してみている


ARM Cortex-M3

 ARMのCortex-Mシリーズは小規模な組み込み用途向けのCPUである。
 ARM7の後継(?)。
 ホビー用に使われる例が多い。
 thumbが拡張されて、thumbでほとんど用が足りるようになっている。
 ちなみに、ARM7とかARM9とかの数字でCPU名を付けるのは紛らわしいのでやめになったようだ。

 ・DesignWaveマガジン 2008年5月号付録マイコンボード
 DesignWave付録のARM Cortex-M3(STMicroelectronics STM32F103)
 たぶん、雑誌付録でARMマイコンボードは初(?)。
 ST-LinkというJTAGインターフェースを買って繋いでみた。
 このマイコンの石はプレイステーション3用のモーションコントローラー「PS Move」にも使われている。
 PS Moveを分解してJTAGでPCに繋いで弄るときにテスト用にこのマイコンボードを使った。

 ・STM32Primer2
 秋月電子で買ったARMマイコンキット。
 CPUはARM Cortex-M3(STMicroelectronics STM32F103)
 液晶付きの筐体に入っていて小型の携帯ゲーム機風の開発キット。
 開発環境のRide7というソフトが付いてきた。

 ・Coronマイコンボード
 株式会社テクノロードという会社から買ったARMマイコンボード。
 CPUはARM Cortex-M3(STMicroelectronics STM32F103)
 上記の2つの同じSTM32F103シリーズだが、パッケージが小さい少ピンタイプのものが使われている。
 ホビーロボットのRCサーボモータ制御用っぽい。
 Link: ロボット用マイコンボードCoron

 ・書籍「超入門!付属ARMマイコンで始めるロボット製作」付属マイコンボード
 CPUは、TexasInstruments "Stellaris" LM3S3748。
 PawnというC言語風のスクリプト言語を組み込んで使う。
 ロボットの製作に関する記事が書籍に載っている。

 ・書籍「ARMマイコンパーフェクト学習基板」付属マイコンボード
 CPUは、NXP LPC1343。
 USBでPCに接続すると、PCからストレージデバイスとして認識され、プログラムを特別なライター無しに書き込みできる。
 このときバイナリファイルにチェックサム(CRC?)を計算して埋め込んでおかないとプログラムが起動しないので注意。
 このキットではMicroBASICというBASICを書き込んで使う。
 基板上にいろいろなセンサーが載っていてBASICを使って学習できる。

 ・ARM版Arduino
 ADK2.0(ADK2012)というGoogleのAndroid周辺機器開発キットにARM版Arduinoが採用されている。
 Arduino本家からもArduino DUEというARM版Arduinoが出ている。
 CPUは、ARM Cortex-M3(STMicroelectronics ATSAM3X8E)

 ・mbed
 興味はあるのだが、まだ買ってない。どこかで貰うつもりだった(?)
 ブラウザから開発できるという。
 CPUは、ARM Cortex-M3 (NXP LPC1768)。

 (後日加筆 2013-08-15)
 mbedのマイコンボードを買って、とりあえずHelloWorldというサンプルコードを実行してLEDの点滅をさせてみた。
 
イーサーネットボードも買ったので、組み合わせると何かできるかなあ。

 (後日加筆 2013-09-15)
 2013年9月14日に名古屋でmbed祭りin Nagoyaというイベントがあったので、行ってみた。
 イギリスのARM本家のmbedチームの人とか、NXPの人とか来ていた。
 最近、mbedの開発環境はLPC1114(ARM Cortex-M0)にも対応したそうだ。
 Arduino風のmbedボードも出るらしい。
 ポストArduinoとして凄く普及しそうだと思った。


ARM Cortex-M0

 ARM Cortex-M3よりもさらに小規模なワンチップマイコン的なCPUである。

 ・書籍「組み合わせ自在!超小型ARMマイコン基板」付属 ARMマイコンボード
 NXPのLPC1114が使われている。2枚付属。
 MARY (MCU Array)という通称のキットで、複数(2枚〜)を連携して動かすシステムになっているらしい。

 ・LPCXpresso LPC1114版
 デバッガのLPC-LinkとLPC1114マイコンが一緒になった開発キット(秋月電子で購入)。切り離して使ったりする。

 ・トランジスタ技術 2012年10月号付録DIP ARMマイコン
 トラ技の付録、NXPのLPC1114FN28。
 その次の号の付録で基板が付いてきたので、それも購入した。

 このARMマイコン単品は秋月電子で110円で販売開始された。
 mbedも対応されるらしい。

 ・NeXtPino
 Arduino風のNXP LPC1114FN28マイコンボード。

 ・8ピンDIP ARMマイコン
 NXPのLPC810。 珍しく積んでなくて、入手してすぐに実際に使うのを試してみている


ARM Cortex-A8 / Cortex-A9

 ARMのCortex-Aシリーズは、ARM11とかのハイエンドのLinuxが動かせるARMの後継シリーズである。
 ・Beagleシリーズ(BeagleBoard等)
 ・pcDuino
 などを買って試してみている
 Link: ARMマイコンボードでLinuxと電子工作


ARM 64bit版 Cortex-A50シリーズ

 来年(2014年)の後半には製品が出てくる? 最初はサーバー向けか。

 (後日加筆 2013-09-15)
 iPhone5sに64bit CPUのA7プロセッサが搭載されたそうだ。最速で64bitで遊ぶにはiPhone5sを買ってJailbreakすれば使えるのだろうか?

 Link:
 ARM,64bit対応のプロセッサIPコア「Cortex-A50」を解説。big.LITTLEで性能と低消費電力性の両方を引き上げる
 ASCII.jp:ARMの次世代64bitコア Cortex-A57A53はこんなCPUだ
 ARMコア64ビットサーバは2014年後半に登場予定。AMDがサーバ向けプロセッサのロードマップ公開