小ネタ 2013-029
ICONIA TAB W500にWindows Embedded 8 Standardをインストールしてみる
以前、Windows XP EmbeddedとかWindows Embedded 7とかを試している。Windows8の組み込み版も出ているので試してみる。
x86の32bit版と64bit版があるが、ARM版は無い。
ICONIA TAB W500にWindows Embedded 8 Standard(評価版)をインストールしてみた。(2013-10-17)
評価版は、このURLでダウンロードできる。
→ http://www.microsoft.com/windowsembedded/ja-jp/windows-embedded-8-standard.aspx
起動するとMETROなスタート画面になる。
登録されているのはIEとExplorerとDesktopだけ。
操作感はWindows8とそっくりな感じ。
ストアを使えないし、ストアアプリのインストールも多分できない。
だったら最初にこのMETROな画面表示する意味が無い気がする。
画面下側からスワイプすると、アプリケーション一覧を開くメニューが出るので、それをタッチすると一覧が出る。
ワンクッション置く意味がないので、いきなり一覧が開けばいいのに。
従来のWindowsっぽいDesktopも使うことができる。
壁紙が黒い。まるで不正ライセンスで使っているみたいだ。変更は出来るのですぐに水色に変えた。
IEで艦隊これくしょんを動かそうとしたら、FLASH(Shockwave)が使えないので駄目なようだ。
Windows8と違ってあとから入れるというのもうまくいかない。
Windows Embedded 8 Standard(評価版)のインストール手順
インストール用のIBW(Image Builder Wizard)というDVDのディスクイメージの32bit版と64bit版がダウンロードできる。
これを使えば標準的なインストールができるのかと思ったので、isoファイルをDVD-Rに焼いてDVD-Rをブートするとインストーラーが起動した。しかし、最初のプロダクトキーの入力のところでプロダクトキーが合わないとかいう表示が出てインストールを進めることができなかった。DVD-Rを1枚無駄にしてしまった。
しかたがないので、ビルド用のツールからインストール用のイメージを作ることにする。
まずは、インストールしようとしているPCとは別の開発用PCに開発環境ICE(Image Configuration Editor)をセットアップしないといけない。isoファイルをDVD-Rに焼こうとしたら、容量が5GBもあり、DVD-Rに焼けなかった。試しに強引に焼いたけど、結局駄目だった。isoファイルをマウントするツールを使ってICEを入れてみた。
開発環境のICEを使ってWindows Embedded 8のインストール用のIBWイメージを作成した。このあたりが参考になった。
参考Link: Windows Embedded 8 Standard 開発手順 その1「要件の確認とツールキットのインストール」
以前のWindows EmbeddedではTargetDesignerというのを使っていたけど、それに比べるとICEは簡易な感じで、実際にビルドするのはICEではなくてIBWを起動してからだかららしい。
ICEを使ってUSB-FLASHメモリにIBW起動イメージを書き込んだ。
次に、インストール対象のPC(ICONIA TAB W500)をUSB-FLASHメモリからブートさせる。
すると、IBWが起動する。
IBWの操作は、このあたりが参考になった。
参考Link: Windows Embedded 8 Standardのインストール
Windows8のインストーラーと少し似ているがインストールするモジュールを選択する手順などが増えている。
IBWを操作して最後まで行くと、再起動してOSが起動する。
初回のOS起動時はWindows8のときのようにコンピュータ−名やユーザー名などの初期設定を行う。
初期設定が完了すると、無事起動してお馴染みの画面が現れる。
Windows Embedded 8.1 のプレビュー版も出てきているそうだ。
参考Link: Windows Embedded 8.1 Industry RPをダウンロードしてみた