ネタ 2014-011
Nokia Xを入手した
Nokia Xとは
Nokia Xは、Nokia製のスマートフォンである。
NokiaはMicrosoftの傘下に入ってから、それまでのSymbianの携帯電話を作るのを打ち切って、LumiaというWindowsPhoneばかりを出してきた。
(NokiaはMicrosoftの傘下に入っただけでなく、完全に買収されてMicrosoftになってしまう予定だ。MS Mobileという部門名とか。)
しかし、このNokia Xは、見かけはWindowsPhoneっぽいのだけど実はAndroidスマートフォンである。
新興国向けのローエンド向けの機種として発売された。
WindowsPhone8というOSは重すぎて、ローエンドの機種で快適に動かすのは無理なのかもしれない。
今までにNokiaやHTCが出していたWindowsPhone7や7.5の端末は当時はそれなりにスペックが高かったはずなのだけど、スペック的に不十分という理由でWindowsPhone8にアップデートをすることはできなかった。
(これらの旧世代スペック機には、WindowsPhone8のかわりにWindowsPhone 7.8という半端なアップデートを出してお茶を濁した。)
しかし、ハイエンド市場ばかりでは事業が難しいので、ローエンド端末も出さなくてはならない。
そのため苦肉の策でWindowsPhoneっぽくカスタマイズしたAndroidスマートフォンを開発したのではないかと思われる。
(SymbianをWindowsPhone風にするのは技術的に無理そうだし、開発者はリストラ済みでもう開発自体ができなさそう)
Nokia Xの特徴
Nokia Xは、筐体の樹脂がチープな感じだ。
SIMとバッテリーを入れるために筐体の樹脂の部分を取り外す。
取り外し方が背面にシールで貼ってあった。少しコツが要る。
樹脂の外装を取り外すことができる。
樹脂が厚ぼったく、ださい感じがする。
中心部も端っこも全部厚さがほぼ一緒だ。
iPhone4などはそれでもあまり悪いデザインだとは感じなかったのに、なぜかNokia Xはデザインが悪いと感じる。
しかし、凡百のAndroidスマートフォンとは外観デザイン的に差別化はできているとも言える。
SIMは通常サイズのSIMが2枚入る。
一方は3G/2G(GSM)兼用で、もう一方は2G(GSM)専用となっている。
バッテリーは少し小さ目。
液晶パネルのガラス面はコーティングの質がよくないのか、指紋がべたべたと付きやすい。
OSは、Androidなのだけど、かなりカスタマイズされておりAndroidと分からないくらいになっている。
GoogleのアプリやGooglePlayは入っていない。(独自のストアがある)
あらかじめSkypeアプリやFacebookアプリやTwitterアプリが入っている。
ちょっと使いにくいと思ったのは、ホームボタンが無いという所だ。
Backボタン(「<」というマークのタッチ式ボタン)しか存在しない。
ブラウザも最初から入っているが、IEでは無いようだ。
Backボタンしか無いので、メニューボタンでメニュー出したり出来なくて、代わりに画面下側にドロワーがある。
日本語も表示できるが、フォントはいわゆる中華フォントだ
Officeアプリも無いし、Web版OfficeとかMSのクラウドサービスが使えるようになっていない。
ストアからAndroidアプリで「Android Terminal」というのを入れてみた。
ちゃんと起動してコマンドラインのコンソールが使えるようになった。
追記 2014-06-25
MicrosoftからNokia Xの後継機のNokia X2が出るらしい。
→ なんと!MicrosoftがAndroidスマートフォン、Nokia X2を発表 ?Techcrunch
OSがアップデートされて2.0になるらしいのだけど、旧機種には提供されないのだとか。
ハードウェアのスペックが旧機種は足らなくなったのかなあ。
→ Nokia X Software Platform 2.0はNokia X、Nokia X+、Nokia XLには提供されない見込み
追記 2014-07-18
MicrosoftはNokia Xを打ち切ってしまうらしい。
→ Microsoft Kills Android-Powered Nokia X Lineup
Link
・最初で最後の“ノキア”ロゴ入りAndroid『Nokia X』を山根博士がレビュー
・ノキア製モバイル端末を振り返る--ヒット製品から風変わりなモデルまで - CNET Japan
・Microsoft、Nokia端末部門買収完了「Microsoft Mobile Oy」に - ITmedia ニュース