iOSのJailbreak環境用の脱獄アプリ開発環境Theosをインストールしてみた。
MacBook AirのMac OS X Mavericsに入れてみた。
Theosのインストールの手順は次のURLに載っているとおりにやってみた。
→ Theos/Getting Started
自分がやった作業メモを書き下ろしてみる。
– Step 1. XcodeとHomebrewのインストール
XcodeやHomebrewは既にインストールしていた。
XcodeはApple公式ストアの5.0.2が入っている状態だ。
iOS SDKもインストールするようなことが書いてあったが、自分は入れていない。コマンドラインのHello worldアプリ作成までなら不要なようだ。
– Step 2. perlとcurlとgitのインストール
いつのまにか既にperlはインストールされていたので、curlとgitを下記のコマンドでインストールした。
brew curl install brew git install
– Step 3. Theosのインストール
先のStep 2でインストールしたgitを使って、下記のコマンドでTheosをインストールした。
export THEOS=/opt/theos git clone git://github.com/DHowett/theos.git $THEOS
あと、署名関係のツールldidもインストールした。
git clone git://git.saurik.com/ldid.git cd ldid git submodule update --init ./make.sh cp -f ./ldid $THEOS/bin/ldid
作業用フォルダldidが作られるので、この作業は適当な場所で行う。cp後は削除。
以上でインストールは完了である。
あと、この開発環境でビルドしたバイナリを実機(JailbreakしたiPhone,iPadなどのiOSマシン)で動かすにはiOSマシンにランタイムライブラリなどをインストールしなくてはならないようだ。
– Step 4. Jailbreak済みiOSマシンへのランタイムなどのインストール
iOSマシンはJailbreakしておくこと。
下記の手順で行った。
Cydiaで、「APT 0.6 Transitional Package」をインストールする。
これでiOSのターミナル上でapt-getコマンドが使えるようになる。
CydiaのMobileTerminalか、MacからSSHでリモートログインしてコマンドを入力して以下の作業を行う。(root権限でやる)
cat > /etc/apt/sources.list.d/coredev.nl.list deb http://coredev.nl/cydia iphone main (手動でCTRLキー+Dで終端させる) cat > /etc/apt/sources.list.d/howett.net.list deb http://nix.howett.net/theos ./ (手動でCTRLキー+Dで終端させる)
これでAPT用のサイトの設定ファイルが追加されたので、apt-getでインストール作業を以下の通りに行う。
apt-get update apt-get install perl net.howett.theos
perlをインストールする理由はよくわからないが、perlを動かすために必要なランタイムライブラリなどのモジュールも依存関係の解決で自動でインストールされ、それはTheosに必要なものだと思われる。
– Step 5. 「Hello world」コマンドラインアプリケーションを作ってみる。
TheosをインストールしたMac上で下記のコマンドを入力する。
$THEOS/bin/nic.pl
次のように表示される。
NIC 1.0 - New Instance Creator ------------------------------ [1.] iphone/application [2.] iphone/library [3.] iphone/preference_bundle [4.] iphone/tool [5.] iphone/tweak Choose a Template (required):
ここで「iphone/tool」の4を入力し、アプリ名などを入力するとコマンドラインアプリのプロジェクト一式が自動生成される。(作業フォルダで実行すること)
作成されたフォルダ内には、Makefileとソースファイルmain.mmがあるので、main.mmに
printf("Hello world.n")
を追加で書き加えて、makeコマンドでビルドする。
ソースファイルにエラーが無ければobjフォルダとその中にアプリが作られる。
あとは生成されたアプリのバイナリのファイルをiOSマシンに転送して実行し動作確認をする。
ここまでの手順で実機上での実行を確認することができた。
(続く)