ルネサスのARMマイコンボード「GR-LYCHEE」を使ってみる – その1

ルネサスのARMマイコンボード「GR-LYCHEE」を使ってみる。

以前にmbed祭りに行ったときにプレゼントで当たって貰ったのだが、しばらく放置していた。OpenCVが動かせたりとか、意外と”使える”マイコンボードらしいので、引っ張り出して使ってみることにした。

コア カメラ付きmbedボード GR-LYCHEE (Amazon)

参考書も一緒に貰ったので、まずざっと眺めてみた。OpenCVが使えるというのが凄くイケてる。
これが、GR-LYCHEEを引っ張り出して使ってみようとした理由だったりする。

GR-LYCHEEの公式のホームページも参考にする。
GR-LYCHEE

基板に載っているCPUは、ARM Cortex-Aだ。RAMは3MBくらいしかないので、OpenCVでメモリを沢山使う処理はちょっと厳しい。

基板の形状はArduino互換となっている。

mbed互換なので、mbed開発環境を使うことができる。あるいは、Arduino IDEをベースにした独自のArduino風IDEを使うことができる。

まずmbedを使ってみようとしたのだが、ずいぶん前に使ってみた時とはかなり使い方が違ってしまっている。やけに遅くて反応がないときがあったりとか、ちょっと操作をミスしてブラウザ上で開発環境の誤操作をしてしまったりとかしやすくて、mbedはどうも肌に合わない感じだ。

Arduino互換のIDEを使うことにした。

周辺機器としては、最初からカメラが付属している。24ピンコネクタなので、カメラはMIPI CSI-2規格の24ピンのものならば他のカメラ部品でも使えそうな気がする。

液晶パネルもつなぐフレキケーブルコネクタ部分があるのだが、液晶パネルは付属しない。

40ピンの液晶パネルを繋ぐことができるらしい。秋月電子で売っている「TFT液晶モジュールATM0430D25」(1850円)とかが使えるそうだ。
秋月電子で買い物をするときに、ついでに買おうとしていたのだが、Aliexpressでもっと安い中国製品の品物を見つけてそちらで注文してしまった。しかし、2か月くらい経っても届かない。

とりあえず液晶無しでカメラを動かすサンプルコードがあり、WindowsPCにカメラ映像をシリアル通信で送ってPCに表示させることができる。

このあたりのチュートリアルを見ながら試してみた。
GR-LYCHEE 特設:カメラで遊んでみよう!

PC側でDisplayAppというソフトを動かすのだが、割と優秀で50fps以上の転送速度が出ている。しかし、時々通信が詰まって通信エラーを起こすみたいで1~2秒処理が止まってしまうことがある。自分が使ったPC側のスペックがあまり高くないのが関係しているのかもしれない。

あと、無線機能として、ESP32マイコンのモジュールが基板上に載っている。
マイコンにはESP32-ATというソフトが書き込まれていて、無線I/Fとして使われている。(このあいだ自分でESP32マイコンモジュールをAT化するのをやってみたばかりだ。)
ESP32マイコンはWiFiとBluetoothの機能を備えており、普通に開発してIoTな機器を作るのに使うことができるのだが、その応用として、ATコマンドでモデムのようにWiFi機能やBluetooth機能だけをシリアル通信で繋いだ別のCPUから使うというのがESP32-ATだ。

これを使うとWebカメラも作れるらしい。(まだ試していない。)

つづく

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