Embacardero C++ Builderという統合環境開発ソフトがある。期間限定で無料で配布されたりしていたが、基本的には有償のソフトだ。
上記のソフトに使われているC/C++コンパイラの基本部分だけは、無料で配布されている。
→ エンバカデロ、Windows向けの新しい無料のC++コンパイラをリリース
→ エンバカデロ、C++言語標準に準拠した「Embarcadero C++ Compiler」の無償提供を開始 – 窓の杜
LLVM/Clangベースのコンパイラだ。
ダウンロードしたzipファイルには、binフォルダ、includeフォルダ、libフォルダの3つのフォルダに分かれて中身が入っているので、適当な場所に置く。
自分の場合は、「c:\bcc」という場所に置いて、c:\bcc\binなどとアクセスできるようにした。
そして、pathを通す。
cmd.exeを起動して、
set path=c:\bcc\bin;%PATH%
として、設定した。
あとは、bcc32cというコマンド名で起動できる。
バージョンは10.1なのかと思ったら、7.20と表示される。
32bitのWindows用のバイナリのみ生成できるようだ。64bitバイナリは作れない。
—
追記
LLVM/Clangベースということなので、LLVM-IR(LLVM中間コード)を出力できるのかというのに興味があって触ってみた。
コンパイルオプションの-S でアセンブリソース出力ができるので試してみたが、出力されるのはx86の32bitアセンブラのソースだった。
LLVM/ClangみたいにLLVM-IR出力ができたら面白かったのに。
→ LLVMの中間コードアセンブラを試してみた (Mac OS X編)
→ LLVMの中間コードアセンブラを試す (Ubuntu編 & Windows編)