安い携帯型のオシロ(DSO 150)をバッテリーで動かすには

安い携帯型のオシロ(DSO150)を買ってみた、という話の続き。

安い携帯型のオシロ(DSO 150)をバッテリーで動かすには、どうすればよいだろうか。

バッテリーを内蔵化する改造の例は多数見つかる。
DSO150オシロスコープにリチウムイオンバッテリーを内蔵する – 還暦くりやん旅に出る
ポータブルオシロスコープ(DSO150)のバッテリ内蔵化 – Studio zazameta blog
オシロスコープ DSO150 のリチウムバッテリー内臓化改造計画 sukatan.seesaa.net › article
DSO-150オシロスコープをバッテリー化 自作3Dプリンターで作ろう rockhopperxyz.seesaa.net › article

自分はもう少し手軽に、USB端子から9Vに昇圧する回路が内蔵されたケーブルを使ってみた。

この電源変換ケーブルはAmazonで激安な中華製がいくつか見つかったので買ってみた。しかし、なかなか届かなくて苦労した。まず注文したのに1.5か月くらいなかなか届かなくて、結局最後まで届かずにAmazonの返金補償で返金というのを繰り返した。そして、最終的にやっと1つが届いた。

他にもAceyoonのモバイルバッテリーLAPTOP POWER BANKは電圧の出力を5V、9V、12V、15V、16V、19V、19.5V、20Vと切り替えができるので。9Vに切り替えることでDSO 150の電源として使うことができる。

あと、AC100V出力できるモバイルバッテリーにDSO150に付属していた9V出力のACアダプタを繋いで使うという方法もある。強引だが、バッテリー駆動と言える。

難しく考えず、乾電池(1.5V)を6本直列にして電源に使うという方法もある。あるいは9Vの角型の電池を使うとか。


そもそも、9Vでなくてはいけないのか?という疑問がある。

試しに5Vで動かそうとしてみたが、起動して画面は表示されるものの、計測値がずれて狂ってしまうので使えないようだった。


回路図を調べてみた。
秋月電子のキット版のページから、回路図のPDFがダウンロードできる。

回路図の電源回路部分を追いかけてみる。

J7が9Vの電源の入力端子となっており、逆流防止のD2のダイオードの次にSW5の電源スイッチがありV+はここに出ている。そして、次のU3のLM1117-3.3という3端子レギュレータで3.3Vを作っている。

この3.3VがメインのCPUの電源となっている。

V+(9V)は、液晶のバックライトのLEDの電源にも使われている。

J7には、10V以上を掛けないように!と書いてあるが、これは液晶バックライトのためかと最初は思っていたのだが違っていた。下記のICL7660が10Vまでしか動かないのが理由のようだ。

アナログ回路部分の電源回路はU5のICL7660という電源の電圧反転用ICで、V+から-9VのAV-という電圧を作っている。V+と合わせて、アナログの±約9VのAV+、AV-という電圧を作っている。R26、R27の120Ωの抵抗が入れてある。

V+が5Vだった場合、AV+,AV-が±5Vで動きそうに見えるのだが、実際には計測値が正しく出なくなるので、他の回路部分で電圧が正しく出ない原因があるのだろう。

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