MeowbitというSTM32マイコンボード(MakeCode Arcade対応)を手に入れた。
KittenBotが出している製品で、携帯ゲーム機みたいな液晶画面とコントローラーとネコみたいなかわいいケースが付いている。
micro:bitみたいな似た感じの名前だけれど、CPUとしてはmicro:bit互換というわけではなく、拡張ボードを接続する端子部分がmicro:bitと同じ形状なので、micro:bit用の周辺機器を使うことができるというだけだったりする。
液晶画面は、1.8インチTFT液晶(160×128,ST7735,SPI)だ。
このあたりの1.77インチ液晶と同じような液晶だろう。
→ 1.77インチTFT液晶「Arduino LCD Screen」(160×128,ST7735,SPI)をArduino Esploraに繋いで動かしてみた
CPUは、STM32F4シリーズの品物だ。
昔、STM32Primer2という筐体付きのSTM32マイコンキットがあったのだが、公式では今ではこういうキットを出さなくなってしまったようだ。
CPU側の基板面には、SDカードソケットがある。microSDカードサイズではないのは今どき珍しい。
バッテリーのコネクタがある。micro:bit用の電池ボックスを繋いでみたが、単四電池2本(1.5V×2)の3Vでは動かないようだ。3.7V以上のLiPoバッテリーを繋ぐようにと書いてあるので、駄目だろうとは思ったのだが、3Vでは動かなかった。昇圧とかはしていないみたいだ。
端子は、micro:bit互換のサイズの端子なので、micro:bit用の拡張キットみたいなものはだいたいは使うことができるようだ。
ただ、micro:bit用のオプション機器は値段が高めなものが多いように感じる。なので、敢えてmicro:bitでなくてもとか思った。
ケースは、シリコンの柔らかな素材でできていて、マイコンボードに被せるように取り付ける。
背面には、バッテリーを収納するために出っ張った部分がある。
LiPoバッテリーを買っていないので、とりあえず単四電池2本の電池ボックスを入れてみたが、ちょっときつい。
下側の端子部分の白いカバーは取り外し式だ。
簡単に外れるので、携帯ゲーム機みたいに持ち運んだりすると気付かないうちに外れて落として失くしてしまいそうだ。
LiPoバッテリーについても、シリコンの柔らかいケースで携帯ゲーム機みたいに雑に取り扱ったりするとバッテリーパックを損傷させてしまいそうでちょっと怖いかもしれない。
USBケーブルでWindows PCに接続してみた。
USBストレージデバイスのようにPCからは見える。
液晶画面の表示で、オンライン開発環境で作成した.uf2ファイルをダウンロードして、そのファイルをこのストレージデバイスに入れるようにというようなことが描かれている。ちょっと分かりにくいが。
MakeCode Arcadeのサイトで、ゲームのソフトを作ってみようかと、アクセスしてみた。
MakeCodeというのはインターネットブラウザ上で使用するオンライン開発環境だ。
MakeCodeでは Arcade以外の普通のマイコンソフト開発ができるのだが、レトロゲーム風のゲームを作るのに特化したのが「MakeCode Arcade」ということらしい。
新規で何か作ろうと思ったが、いきなりどんなゲームを作るのが思いつかない。
いくつかサンプルのゲームがあるので、それを試してみることにした。
スーパーマリオみたいなジャンプアクションゲームを試してみた。
ゲームボーイColorみたいな懐かしさがある。ただ、音が良くない。サウンドチップみたいなものが載っていないので仕方がないだろう。
無線機能も無いので、通信対戦とかは無線ではできない。端子部分を使ってUARTの有線の通信とかなら可能だろう。
あるいはSDカードソケットに、無線I/Fの拡張機器を挿して使うというのもあるのかもしれない。
MakeCode Arcadeの対応マイコンボード/マイコンキットは他にもたくさん存在している。BrainPad ArcadeとかPyBadgetとか。