香水工房というお店に香水作り体験に行ってきた。
名古屋の大須にある店だ。
服屋の2Fにある。このあたりは服屋がたくさんあるので、服屋というのは目印にならない。
スマホの地図アプリで場所を調べて行ったのだが、すぐ近くの別の店(紅屋)の場所が表示されていてちょっと迷子になってしまった。
香水作り体験をしてみた。
香水の材料となる香料のサンプルがたくさんあり、紙に染み込ませて用意されている。
赤色、緑色、青色の3種類の紙に分かれていた。
それぞれ、トップノート、ミドルノート、ラストノートというものだそうだ。
トップノートは揮発性が高い香料で、香水をつけた時に最初に匂いが発生する材料だ。
ラストノートはその逆の揮発性が低い香料で、少しずつ長時間の間ずっと匂いが発生する材料だ。
ミドルノートはその中間だ。
トップノートには、花から抽出した香り成分が多い。
ローズ(薔薇)、カーネーション、ラベンダー、金木犀、ジャスミンなどがある。
身に着ける香水以外で、芳香剤とか洗剤とか色々と匂いのするものに使われていてよく知っている匂いのものが多い。
ラストノートは、お香とかの材料になる植物の芳香成分が使われているというのが多い。
伽羅(きゃら)、ムスク、オークモス、サンダルウッド、バニラなどがある。
日本でない海外のお香っぽい匂いだ。(ヴィレッジヴァンガードのお香売り場みたいな感じ。)
ミドルノートは、果物やハーブの香り成分のものが多い。
まずは、自分が好きそうな匂いのものを8つくらい選ぶ。
それを店主が配合の比率を決めて調節してくれる。
実際に香料を混ぜるまでに、香料が染み込んだ紙片を扇状に束ねで、匂いを弱くしたいものを扇の外側にしたり、少し引っ込めたりして遠ざけて調節する。
それでよければ、実際にその比率で材料の液体を混合して香水を作る。
ここまでが第一段階だ。
次に、さらに材料を足していく。
2~3種類ほど追加で選ぶ。
先程と同様に店主が微調節して、先ほどの第一段階の香水にさらに追加で材料を加えていく。
これをさらにあと1回繰り返して、とりあえず香水が完成した。
配合チャートは、こんな感じになったようだ。
いろいろと混ぜてしまうのと、店主が調節するので、結局は定番っぽい香りになってしまうような気がする。
あと、ついでに香水に対する過敏症(化学物質過敏症)について聞いてみた。
しかし、あまり分からないみたいだった。肌につけることによりアレルギーが出ることがあり、香水以外で化粧水とかでそういうケースがあるということだった。
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香りの材料の中に、C-12やC-14アルデヒドというのがあり、これは何なのかというのも教えてもらった。
シャネルという有名なメーカーの香水に使われている材料で、人工的な化学合成した香料なのだそうだ。化学式でアルデヒドと呼ばれている構造を持った化合物らしい。正式名称はよくわからない。
天然香料は、仕入先とか製法で香りや品質にばらつきがあるのだが、人工の化学合成香料はそういうばらつきがなくて いつも一定の香りを作ることができるとのこと。
化学物質過敏症の原因物質で、ホルムアルデヒドというのがあり、C-14のアルデヒド系の香料がひょっとすると自分の過敏症の発作の原因となっているのかもしれない(?)と思った。