君の名は。 Another Side: Earthboundを読んだ。
君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)(Amazon)。
君の名は。という映画を最近鑑賞した。
いきなりネタバレを書いてしまうが、瀧と三葉の中身が入れ替わってしまったのが単なる入れ替わりというだけでなく、時間軸がずれて現代と3年前とで入れ替わっていると気がついて、彗星の落下による大事故で町が全滅するのを回避する過去改変になる流れが面白かった。
ただ、面白かったのだけど尺の都合なのか、終盤はちょっと説明不足っぽいところがある感じだ。
説明しすぎないで色々と自分が考えられる方がよいという意見もあるかもしれないが、この短編集に出てくるようなものは普通は思いつかないと思う。
なので、上記の短編集だけでなく小説版を読めばまた印象が変わるのかもしれない。
こちらは、まだ未読だ。
Another Side: Earthboundという短編集は読みやすかったので、先に読んでみた。
4つの話のうち、先の2つは映画の序盤近くを補足する話で、ふーんという程度の感想だった。
3つめの妹の四葉の話は、四葉が自分の口噛み酒を口にして別の時代の片割れと繋がって入れ替わる体験をする話だ。映画の終盤では四葉は入れ替わりについてぼんやりとだが理解してるのだということになる。
4つめの話は三葉の父親の話で、映画では悪役というか単なる嫌われ役だったのだけど、この話ではそれを補完しており、父親が神社を敵視するようになり町長になったのは町の全滅を防ぐために運命に導かれたのだと悟るところがとても良かった。
新海氏の設定ではなくノベライズ版のオリジナル設定の話だが、ぴったりと本編にはまっている。
この話だけでも、ぜひ読むべきだと思う。
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余談
映画で、矛盾が気になるという人が結構いるようだ。
・映画「君の名は。」に違和感を感じる人たち(ネタバレあり) – Togetterまとめ
特に時間軸がずれているのに気がつかないのが変というのがある。
自分も映画を見たときにそれはちょっと思った。
過去改変という大きなタイムパラドックスという矛盾があるのだから、細かい矛盾を伴うのは仕方ないだろう。(ドラえもんの矛盾みたいなもの)
これは、入れ替わり現象が完全に本当に入れ替わっているのではなく、半分は夢みたいなものだから都合良く忘れてたり都合良く気がつかなかったりした。と考えられると思う。