高野山に行ってきた。
高野山は、和歌山県北部の山の中の標高800mにある宗教都市で、平安時代に弘法大師(空海)が開山した真言仏教(真言密教)の聖地だ。
名古屋から日帰りのバスツアーで行ってきた。
最初は、南海電鉄の電車で行こうと考えていた。近鉄の週末フリーパスの1日分を使って名古屋から大阪の難波まで行き、南海の難波駅から高野山駅まで行くという電車代を安く節約して出掛ける計画だった。
しかし、先日の台風で高野山の路線が不通になってしまい少なくとも年内は復旧しそうにないらしい。
その代わりの方法として、名古屋からの日帰りのバスツアーで行くことにした。
バス往復のみでガイド無しで食事や拝観料も含まない8千円くらいの安いツアーがあったので、出発の2週間くらい前に予約をした。
当日の朝は天気が雨降りで、集合場所が混雑してちょっと混乱気味だった。7時15分集合で7時30分出発の予定が少し遅れた。
雨の中でスムーズにバスに乗れず、ちょっと大変だった。
当日にバスに乗ってから知ったのだが、高野山奥の院へのガイド付きのツアーとバスが共通で一緒に現地まで同乗するというものだった。35人くらいのバス乗車人数のうち、32人くらいはガイド付き奥の院ツアーで、3人だけがバスに乗るだけであとはフリー行動のツアー客だった。自分もフリーだ。
2つのツアーが同乗するのはちょっと紛らわしい。ツアーガイドがマイクでいろいろと案内をするのだが、大半は奥の院ツアーに関する案内なのだけど、一部でフリー行動のツアーの話もするので無視するわけにもいかないし大半は関係ない話を聞かないといけないのが苦痛だった。
奥の院ツアーは弁当や飲み物も配られるのだけど、フリー行動ツアーには弁当が付かないので、車内の弁当タイムはおあずけされた感じになるので、これも苦痛だった。
途中の高速道路の針インターの道の駅針テラス(奈良県)と、高野山の山道の途中のはなさかドライブインで休憩があった。
高野山への山道はまがりくねっていて、バスの最後尾の座席で1時間くらい揺られたので少し車酔いしてしまった。
奥の院の中の橋駐車場に13時10分頃に到着。フリー行動の客はここで解散し、3時間後に別の金剛峯寺駐車場という場所に集合だ。(奥の院ツアーの客は現地ガイドと一緒に奥の院を観光したあと、金剛峯寺を少し観光するという予定らしい。)
天気予報は雨だったが、さいわい雨は上がっていて傘をささなくても観光できそうだ。
11月下旬で、山の上で天気も良くないので気温は10℃以下と寒い。ハクキンカイロを持ってきてよかった。
駐車場の脇に 中の橋案内所があるらしいが、ちょっとよく分からない。
西方向の金剛峯寺などの観光の中心エリアに移動したい。そのため、高野山の山内のローカルなバス「山内バス」の乗り場に行きたいのだが、観光バスの乗り場からは離れているらしい。
奥の院バス停から奥の院に向かう参道(?)の入り口。
本来の参道は一の橋口の奥の院口からが参道になっている。こちらは脇道らしい。
今回は奥の院には行かなかった。他の場所に行く時間が足りなさそうだったからだ。
中の橋駐車場から40~50メートル先に、山内バスの乗り場があった。
次に発車するバスは、バスの行き先は高野山駅行きで、金剛峯寺には行かないバスだった。
山内バスは、
(1)高野山駅-千住院橋-奥の院
(2)大門-金堂-金剛峯寺-千手院橋-奥の院
(3)大門-金堂-金剛峯寺-千手院橋-高野山駅
と、大きく3つのルートでバスが運行しているらしい。
観光の定番スポットの大門と金堂(壇上伽藍)と金剛峯寺と奥の院の4カ所をバスで移動することができるのだが、ルートが上記の3つなのがちょっとややこしい。
千住院橋がバスの分岐路になっているので、まずは千住院橋までバスに乗車する。
バスのフリー切符は高野山駅でないと購入できないらしいので、現金でそのつど料金を払って乗車した。
まずは大門にまで行きたいのだけど、大門方面のバスの乗り場まで20メートルほど移動して次のバスに乗り換えようとしたら、バスは13時25分に出てしまったようだ。乗り換えの余裕マージンが無さ過ぎだと思う。
次のバスは30分後だが、3時間の観光時間のうち30分無駄にするのは厳しい。
仕方が無いので歩いて大門に向かう。
13時50分頃、大門に到着。
大門の入り口側に回って見学した。
大門の近くのごまどうふの店で休憩をした。
ごまどうふぜんざいを食べた。
金堂前まで来た。壇上伽藍という立派な建築物が集まっている中心的な区画だ。
金堂の西側に西塔があるらしいが、今回はそちらに行かなかった。
根本大塔。
大塔内を見学した。(内部では撮影禁止だったので写真を撮れなかった)
広間でお茶とお菓子を頂いて、説法を頂く。
説法は、成仏とは?というお話だった。
集合時間は16時10分なのだけど、まだ1時間くらい時間が余った。
金剛峯寺の北方向にある徳川家霊台に行ってみた。
受付に人が不在だったので、入らずに引き返した。
金剛峯寺前から千住院橋の方向の途中に飲食店がいくつかあるので、そこで休憩して早めの夕食にした。
高野山の名物は精進料理とごまどうふなのだが、精進料理はあまり好きではないので普通にカツカレーとかを食べた。
ちなみにお土産品として精進カレーというのが売っていた。
途中、店の入り口のポスターで見かけたのだけど、EV「こうやくん」を使って周遊というのもできるようだ。
帰りの集合時間(16時10分)にバスに戻って、帰途についた。
バスは大門の脇を通過した。大門のあたりは、もやが掛かって神秘的な景色になっていた。
名古屋駅に戻り、ツアーは解散となった。
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余談
今回は、普通の観光ツアーで行ってきたが、高野山では観光以外にも周囲にハイキング的なコースがある。
不動坂口女人堂からスタートして、周囲の山道(女人道)と7つの女人堂跡を巡るハイキング的なコースがある。
奥の院のまわりには高野三山と呼ばれる摩尼山,楊柳山,転軸山という山があり、高野三山めぐりというハイキング的なコースもある。(ここも女人道に含まれる。)
全部で16kmを歩くと5時間半くらい掛かるらしい。
あるいは山のふもとの極楽橋駅から不動坂口女人堂まで(?)の不動坂ルートや旧不動坂ルートを歩いて登るというコースもある。普通はケーブルカーで高野山駅までがショートカットできる区間なのだが歩いて登ることも可能らしい。(距離とかは分からなかった)
さらにハードなコースで、九度山駅から高野山町石道という山道を通って高野山の大門まで歩いて登るというコースもある。21kmで7時間くらい掛かるらしい。