鮒ずし味のポテトチップスというのが売っていた

鮒ずし味のポテトチップスというのが売っていたので、つい買ってしまった。

食べてみるとチーズのような香りと少し酸味があるが、薄味で強い味や嫌な匂いは無かった。
昔、鮒ずしを1切れだけ分けて貰って食べたことがあるが、強烈な風味だったが味は悪くなかったと思う。

鮒ずし味のポテトチップスの材料を見ると、魚醤とか貝エキスとか鮭エキスと、「鮒パウダー」というのが使われているようだ。

「鮒パウダー」というのは何だろうと調べると、どうやらこのポテトチップスを作るために琵琶湖産の鮒のフィレを乾燥させて砕いて粉末にした独自の調味料らしい。
この粉があれば鮒ずし味のふりかけとかも出来るのではないだろうか。


ちなみに滋賀県特産の鮒ずしの材料の鮒は、琵琶湖固有種のニゴロブナというフナだ。
同じく琵琶湖固有種のゲンゴロウブナ(ヘラブナ)というフナに似ているからニゴロ鮒というらしい。
自分はわりと最近までこの2種類のフナを同じ種類だと勘違いしていた。

ゲンゴロウブナとギンブナは割と似ていて平べったい感じだが、ゲンゴロウブナの方が背中の高さが高い。
ニゴロブナはゲンゴロウブナに似ているかというと実際はあまりそうでも無く、むしろギンブナに似た感じで、ギンブナよりもちょっと鯉っぽい雰囲気がある。

ちなみにヘラブナというのは、明治時代にゲンゴロウブナを品種改良して成長が早くて大きくなる養殖品種が食用に作られて、関西にカワチブナという名前で広まったものだそうだ。遺伝子的にはヘラブナ(カワチブナ)=ゲンゴロウブナということになる。
ヘラブナは人工的な品種なのだけど、釣り用に日本全国各地に放流されて広まっている。国内外来種ということでブラックバスが広まったのと似たようなものなのだが、なぜかあまり問題視はされてない。
琵琶湖のギンブナ、ゲンゴロウブナ、ニゴロブナという三種類のフナは人工的には交雑可能らしい(?)のだが、自然に交雑はしていないみたいなので遺伝子的な汚染のおそれは少ないのだろう。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.

6 × = 48