糖質カット炊飯方法を試してみる。
糖質カット炊飯器というのが最近発売されている。
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この炊飯器がどうやって糖質をカットしてご飯を炊飯しているのか説明が上記に書いてあった。
(1)煮る – ふつうに炊飯を開始する
(2)糖質が溶け出す – 煮汁に糖質が溶け出す
(3)糖を排出 – 糖質が溶け出した煮汁を排水して捨てる
(4)注水 – あたらしい水を入れる
(5)蒸す – 炊飯の最後の工程で水蒸気で蒸らすように炊きあげる
ということをやっているらしい。
煮汁を捨てるということで糖質を33%ほどカットして炊飯できるらしい。
この炊飯方法を見て、昔のタイ米の炊き方の話を漫画で見たのを思い出した。
→ 美味しんぼ・富井副部長「タイ米は人間の食い物じゃなく
正しいタイ米の炊き方というのを漫画で紹介していた。
日本のように炊くのではなく、鍋でパスタを茹でるように調理するらしい。
→ ほんとは美味しいタイ米!パスタのように炊かずに茹でる!
このように茹でる調理方法ならば、糖質の溶け出した糊状の煮汁は自然と捨てることになるし、できあがったご飯も日本のご飯のようなもっちりした感じにはならずにパラパラになるのだろう。
実際に、タイ米の香り米の「ジャスミンライス」というのを炊いてみた。
100円ショップで買った、野菜などを茹でる金属のカゴを使う。
たぶんかなり糖質がカットされたと思われる。
味は、美味しいかと言われると、正直言ってあまり美味しくない。
長粒米という形状の米は、茹でたときに火が通りやすいのでこのように調理するのに向いているのだろう。
パスタの調理に似ていると思う。長粒種の米は天然のライスパスタであると考えられなくもない。
パスタだとすると、食べ方として生のパスタを茹でてそれだけをそのまま食べるのは変で、炒めてパスタソースみたいなもので味付けする食べ方はむしろ当たり前なのだろう。
むしろ日本だけが米を食べる文化圏のなかでも独特の炊き方(食べ方)をしているのかもしれない。
少ない米でも無駄なく糖質を摂取できる食べ方を有史以来ずっと工夫してきた日本独自のやり方だと言える。
ちなみに米を主食としないパン食が主な欧米地域だと、茹でたコメ(rice)は茹でたイモとか茹でたマメみたいに料理のつけあわせ扱いやサラダの中に入れるもの扱いが多いようだ。
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糖質をカットしつつ、パエリアを作ってみた。
市販のパエリアの素を使う。
あらかじめ茹でて糖質の溶け出した煮汁を捨てた長粒米を炊飯用土鍋に入れる。
隠し味で料理酒を少々加えた。
糖質カットのパエリアができた。
タイ米だけど、気にならず美味しく食べることができた。