PC_Windows」カテゴリーアーカイブ

LLVMの中間コードアセンブラを試す (Ubuntu編 & Windows編)

最近、LLVM-IR(LLVM中間コード)を生成するコンパイラを趣味で作っている。

これにはLLVMの中間コードアセンブラが必要なので、インストールしなくてはならない。
以前に、Ubuntu上でLLVMのソース一式を自前でビルドしたり、Mac OS X上でパッケージマネージャーでLLVM一式をインストールするのを試したりしていた。
Ubuntuマシンを初期化して中身を消してしまったり、MacについてはMacを使い慣れていないので、長いことコンパイラ作りが捗っていなかった。
やはり使い慣れているWindowsPC上で作業したいと思い、インストール方法を探してみた。
(Windows PC上で作業できるようになってからは、作業が捗ったので1週間ちょっとでコンパイラができた。もっと早くやっておけばよかった。)
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LLVM-IR(LLVM中間コード)を生成するTiny BASICコンパイラを作ってみた

LLVM中間コードを生成するTiny BASICコンパイラを作ってみた
(元の記事はこちらに書いていたものをblogに書き直ししている)

以前、CIL(MSIL)中間コードを生成するTiny BASICコンパイラというのを作ってみた。(2012-09-01)
それを元にJavaバイトコードを生成するTiny BASICコンパイラを作ってみた。(2013-03-01)
今回、これらをベースにLLVM中間コード(LLVM-IR)を生成するTiny BASICコンパイラを作ってみた。(2015-12-04)

1. つくってみたもの

 Tiny Basic Compiler (LLVM中間コード版)

 [ Tiny Basic Compiler 実行ファイル+ソースコード tinybas_llvm-ir_01.zip (download) ]

 特徴
 ・整数型の小型なBASIC
 ・シンプルな言語仕様なのでソースコードも短く、コンパイラの仕組みを学習するサンプルとして活用できる

2. 使い方

 BASICのソースコードをコンパイルし、出力される.llファイルをllvm-asというLLVM-IR用のアセンブラを使ってアセンブルして.bcファイルを生成する。
 lliを使ってビットコードファイルをインタープリタ実行することができる。

 順番に手順を説明すると以下のとおり。

 サンプルのソースコードは例えば次のようになる。(example1.bas)

10 INPUT X
20 Y= x*x + 6*x + 9
30 PRINT Y

 コマンドラインで、次のようにコマンド入力してコンパイルする。
 % tinybas example1.bas

 結果、example1.ll が得られる。
 この.ll ファイルはllvm-as用のアセンブリーソースコードである。
 llvm-asを使って.bcファイルを作る。
 % llvm-as example1.ll
 で、example1.bcが作られる。

 実行するには、次のようにする。
 % lli example1.bc

 ちなみにアセンブリーソースコード(example1.llファイル)は、以下のように生成される。

;============================================================
;	Compiler: Tiny Basic Compiler Ver 0.1
;	Source: example1.bas
;	Object: example1.ll
;============================================================

@.1 = private unnamed_addr constant [4 x i8] c"%d\0A\00", align 1
@.2 = private unnamed_addr constant [3 x i8] c"?\0A\00", align 1
@buf = common global [1024 x i8] zeroinitializer, align 1
declare i32 @printf(i8*, ...) nounwind
declare i8* @gets(i8*) nounwind
declare i32 @atoi(i8*) nounwind

define i32 @main() {
;------------------------------------
	%acc = alloca i32 , align 4
	br label %_L10

_L10:
	%_V0 = alloca i32 , align 4
	%1 = call i32(i8*,...)* @printf(i8* getelementptr inbounds([3 x i8]* @.2, i32 0, i32 0)) nounwind
	%2 = call i8* @gets(i8* getelementptr inbounds ([1024 x i8]* @buf, i32 0, i32 0)) nounwind
	%3 = call i32 @atoi(i8* getelementptr inbounds ([1024 x i8]* @buf, i32 0, i32 0)) nounwind
	store i32 %3, i32* %_V0 ,align 4
	br label %_L20

_L20:
	%_V1 = alloca i32 , align 4
	%4 = load i32* %_V0, align 4
	store i32 %4, i32* %acc
	%5 = load i32* %acc, align 4
	%6 = load i32* %_V0, align 4
	store i32 %6, i32* %acc
	%7 = load i32* %acc, align 4
	%8 = mul nsw i32 %5, %7
	store i32 %8, i32* %acc
	%9 = load i32* %acc, align 4
	store i32 6 , i32* %acc, align 4
	%10 = load i32* %acc, align 4
	%11 = load i32* %_V0, align 4
	store i32 %11, i32* %acc
	%12 = load i32* %acc, align 4
	%13 = mul nsw i32 %10, %12
	store i32 %13, i32* %acc
	%14 = load i32* %acc, align 4
	%15 = add nsw i32 %9, %14
	store i32 %15, i32* %acc
	%16 = load i32* %acc, align 4
	store i32 9 , i32* %acc, align 4
	%17 = load i32* %acc, align 4
	%18 = add nsw i32 %16, %17
	store i32 %18, i32* %acc
	%19 = load i32* %acc, align 4
	store i32 %19, i32* %_V1 ,align 4
	br label %_L30

_L30:
	%20 = load i32* %_V1, align 4
	store i32 %20, i32* %acc
	%21 = load i32* %acc, align 4
	%22 = call i32(i8*,...)* @printf(i8* getelementptr inbounds([4 x i8]* @.1, i32 0, i32 0), i32 %21) nounwind
	br label %_END

_END:
;------------------------------------
	ret i32 0
}

Java版TinyBasicやMSIL版TinyBasicに比べると、冗長なコードが多い。
LLVM-IRのコード生成はSSA(静的単一代入形式)などの仕組みが少し難しく、うまいコード生成が作れなかった。

このページの上記の説明では説明不足なので、blogで補足を書き足していく予定。

上記のページに書いただけでは説明不足なので、こちらのblogで補足説明を書いていく予定。(週1くらいで)

Windows 10 Mobileの端末を手に入れるには

Windows 10 Mobileの端末を手に入れるにはどうするのがいいのだろう?

既に買ったMADOSMAをOTAで自分でアップデートするのであれば、お金が掛からずに一番安く上がるのだけど、まだOTAが来ないようだ。12月中ということだが、具体的な日付は不明だ。
いち早くアップデートしたければ、有償で既存機種をアップデートしてくれるらしい。(店舗に行かないと駄目だが)
ということで、後者の方法で名古屋から東京に行って、有償アップデートするという方法がある。
12月10日以降は青春18切符が使えるので、それで東京に行ってアップデートすれば、たぶんOTAよりも早くMADOSMAをWindows 10 Mobileにアップデートすることが可能だ。
初代「MADOSMA」のWindows 10 Mobile有償アップデートサービスが開始 従来モデルをアップデート、いち早くWindows 10 Mobileが体験可能に
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メモ帳アプリで、Dropboxなどクラウドに保存できるものを探していた

メモ帳アプリで、Dropboxなどクラウドに保存できるものを探していた

Androidで、「Plain.txt」というアプリがズバリそのものらしい。
シンプルイズベスト、Dropboxに保存できるメモ帳アプリ Plain.txt オクトバ

Androidのアプリと、DropboxをインストールしたPCと連携できて、どちらからもテキストファイルを閲覧したり作成したり編集したりすることができる。

しばらく使っているが、非常に便利だ。

ちなみに、iOS用にも似たようなPlain.textというアプリがあるらしい。

全天球撮影用カメラ「THETA」用のサムネイル画像をアニメーションGIFで生成する

全天球撮影用カメラ「THETA」用のサムネイル画像をアニメーションGIFで生成する。
(元の記事はこちらに書いていたものをblogに書き直ししている)

TiltShiftの画像処理&アニメーションGIF生成のソフトを自作してみた。
[ Theta-Thumbnail version 0.1 ソースコード付き (download) ]

OpenCVのバージョン2.4を使用しており、ビルドにはOpenCVが必要。
GIFファイル操作のため、imgctl.dllというライブラリを使用している。
imgctl.dllとOpenCVを使ってGIFアニメーションを出力するコードを書いてみた

ビルドしなくても、実行ファイル(.exe)を起動して使うことができる。
Visual Studioを持っていない場合、実行ファイルを動かすのにVCのRuntimeをインストールしないといけないかもしれない。

THETAで撮影した画像ファイルをPCに取り出して、このソフトで処理すると、サムネイルサイズのアニメーションGIF画像ファイルが出力される。

生成されたアニメーションGIFファイルは以下のようになる。

このソフトを使うには、THETAで天地を正しく撮影したJPEG画像ファイルでないといけない。
リコー公式のWindows/Mac版のTHETA用ビューワーを使って天頂補正書き出しをすることで天地を補正した画像が得られるので、それを使えばよい。
全天球カメラRICOH THETA用アプリ更新。JPG保存や Google+ / Google マップ公開に対応


参考Link

THETA公式 http://theta360.com/ja/
リコー、全天球撮影カメラ「THETA」発売 ワンショットで上から下まで360度キャプチャ – ITmedia ニュース
360度全天球写真カメラ『THETA』で世界をぐるぐる回してみた
全天球撮影用カメラ「THETA」を使ってみる – 釣竿で空中撮影

VMware Player仮想環境のUbuntu 14.04にdrag&dropでファイルコピーができない

VMware Player仮想環境のUbuntu 14.04にdrag&dropでファイルコピーができない。
Image2
Error while copying. というエラーが出る。

Show more detailsを見ると、
Error when getting information for file ‘//tmp/VMwareDnD/75a5def6/text.txt’:
No such file or directory
という表示だ。(ファイル名とかはドロップするファイルによって変わる)

C:ドライブに、C:\tmpというフォルダーを手動で作成したら解決した。
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