Nintendo SwitchのJoyCon-Lを分解してみた。
Nintendo Switch本体とJoyCon-Rを分解して調べたあと、JoyCon-Lも分解して調べた。(結果を書き忘れていた)
JoyCon-Rと異なっている点は、以下の通り。
・アナログスイッチの位置が違うので、基板形状が異なる。
・NFC機能が無いので、NFCのICやNFCアンテナが無い。
・IRモーションカメラが無い。
・Bluetoothアンテナが基板上の配線パターンのアンテナになっている。
Bluetoothアンテナについてはちょっと疑問に思った。
JoyCon-Rは、BluetoothアンテナがSR,SLボタンの側の端面のあたりにわざわざ引っ張り出されている。
(↑ JoyCon-RのSR,SLボタンの側の端面のあたりのバッテリの脇にアンテナがある)
それに対して、JoyCon-Lはこのような基板上の配線パターンで、位置もJoyCon-Rとは反対側のアナログスティックの脇になっている。
アナログスティックの部品の土台部分は金属ケースになっているので、アンテナを近くに置くと、この方向には電波の飛びが悪くなるはずだ。
実際、JoyConの接続状態が悪いのが問題になっているらしい。
→ 【ニンテンドースイッチ】ジョイコンの左側がゲームプレイ中に接続できなくなる?→壁越しや手で覆わなければ問題ないと判明!!
JoyCon-Rを横持ちしたとき、アンテナは前方向に向かっているが、JoyCon-Lを横持ちしたときアンテナはアナログスティックの土台の金属ケースの反対側にあるので、前方向に電波が飛びにくくなっているのだと思われる。
海外で、実際にアンテナを改造して検証した例が出ている。
「左コントローラーの内部基板にあるBluetoothアンテナにリード線をはんだ付け」 https://t.co/HZTeP0TMLa
— Engadget 日本版 (@engadgetjp) 2017年3月8日
日本だと、この改造をすると技適的に駄目なので真似してはいけない。
ひょっとするとJoyCon-Lの左側面のアナログスティックの位置のあたりにアルミホイルや金属片を貼り付けると電波がうまく反射して改善してくれないだろうか。
昔、WiFi用にそういうhackがあった。
→ 工具不要で合法! 10円で完成するWiFi感度アップ工作。 ~自作電波リフレクタ~ – キャズムを超えろ!
電波改善シールとかサードパーティから発売されないかな、などと思った。
しかし、JoyConや本体にシールを貼ると樹脂が劣化するので推奨されない、というか駄目らしい。
→ ニンテンドースイッチのステッカー貼付に海外メーカー警告、傷つく恐れ GameSpark – 国内・海外ゲーム情報サイト
JoyCon-Lのアンテナ問題は、次の生産ロットからアンテナの設計が変更になったりするのだろうか?
そのあたりが原因ならば、初期出荷分の回収交換とかの対応があるだろうか。
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追記
ちょっと思ったのだけど、JoyConストラップに電波反射板を組み込んだものを任天堂が無料配布するというのはありえるだろうか?
ストラップというよりはWiiリモコンのジャケットみたいな大きなものになってしまうけど。
ついでにストラップの逆挿し防止の仕組みも盛り込めば一石二鳥だと思った。
昔、Nintendo 64のスティックでマリオパーティをして親指を痛めたというアメリカの訴訟で、マリオ手袋をユーザーに配ったというのがあったので、そんな感じの対応とかあり得るのかもしれない。
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さらに追記
実際にアルミのテープを貼って試してみた。
→ Nintendo SwitchのJoyCon-Lの接続状態を改善する方法を試してみた