MacBook Airのバッテリーが劣化して膨らんでしまったので、膨らんだバッテリーセルを取り除く改造をしてみた

MacBook Airのバッテリーが劣化して膨らんでしまったので、膨らんだバッテリーセルを取り除く改造をしてみた。

MacBook Air(Late 2010モデル)の筐体が膨らんできているのに気がついた。
いや、気がついたのはもっと前だったのだけど、少しだけだったので気にならなかったので放置してたのだが、一昨日あたりから急に膨らみが酷くなってきた(?)ので、さすがに放置できなくなった。

とりあえずキーボードが壊れる前に分解する。

筐体が膨らんでる原因となったバッテリーのモジュールを取り外した。

バッテリーのモジュールは6つのバッテリーがプラスチックのトレーみたいなフレームに両面テープで貼り付けてある。

MacBook Airの膨らんでしまった筐体は、中の原因のバッテリーを取り外したら元に戻った。塑性変形せず弾性変形のみだったようだ。
とりあえずバッテリーなしでACアダプタのみで起動することもできた。その場合、CPUパワーが落ちるという話もネットで見たのだが、実感は無い。一昨日の機械学習のソフトを回しても普通に動いている。
バッテリー無しの状態で使う場合には、MagSafeコネクタが外れやすいので注意が必要だ。あと、内部の時計のバックアップがされなくて日付が狂うので、自動時計あわせ(NTP)が動くまで日付とかがずれる。

普通ならこの故障ならば、アップルストアに持ち込んで修理をするところだが、バッテリーを交換するだけなのに結構な値段がかかるらしい。
(ネットで調べると、MacBook Air Late 2010モデルのバッテリー交換はアップルストアで受け付けてくれなかったという人も居るようだ。)
それならiPhoneのバッテリー交換みたいに互換品のバッテリーを自分で取り付けた方が早そうだ。

Amazonで探してみたのだが、Late 2010モデル用と、Mid 2011モデル以降用が売っていて、後者の方が安く売っている。
2つの写真と手元のバッテリーを見比べると、バッテリーの形状は同じで、電圧が7.3Vか7.6Vかという違いだけのように思える。

iFixitの情報で、7.3Vの機種に7.6Vのバッテリーを取り付けても大丈夫らしいというMacBookAir Late 2010の情報があった。
SOLVED: Battery capatible (does it fit each other) – MacBook Air 11 Late 2010 – iFixit

ちょっと半信半疑なのだが、Mid 2011モデル以降用の交換バッテリーを購入した。A1406という品物の互換品らしい。

Flashhut 7.6V 39Wh a1406 交換バッテリーfor Apple 11インチMacbook Air a1465 a1370 a1495,fits 020-7376-A 020-7377-A MC968 MC969 MC965 MD711 MD712 MD233LL/A(Amazon)

しかし、取り付けようとしてみたら、コネクタの生えている位置が2~3cmずれているということに気がついた。


これでは取り付けられない。
コネクタの付いているケーブルは伸ばせないし、切断して伸ばす改造もまず無理そうだ。

間違えて買ってしまったバッテリーと膨らんでしまった元々のMid 2010モデル用バッテリーをニコイチで組み合わせて復活させられないだろうか。と思ったが、それもちょっと難しそうだ。各バッテリーのセルどうしの配線の間にコネクタとか無いのでつなぎ直しみたいなことも難しい。

MacBook Airのバッテリー交換をあきらめて、膨らんでしまったバッテリーを強引に不良部分を切り離して再利用するのを試してみる。
バッテリーのモジュールの6つのバッテリーのうち2つが膨らんでしまっているので、取り除いてみる。
膨らんだバッテリーが、両面テープで樹脂のフレームに貼り付いているのを剥がす。

バッテリーのセルのパックが配線で繋がっているので、その配線を強引にハサミで切り離した。(危険ですので真似しないでください。どうしてもやる場合は自己責任で)
手早く切ったけど、ちょっと火花が出て怖かった。セラミックのハサミを使うべきだったかも。

なんとか膨らんだ2つのバッテリーパックを切り離すことができた。

中の6つのバッテリーのうち2つを切り離しをしたので、4つ分しかバッテリーパックが残っていない状態だ。果たして、この状態でMacBook Airに取り付けてバッテリーとして機能するのだろうか?

ちょっと不安だったが、繋いでみたところ無事にバッテリーとして機能し、MacBook Airが起動した

切り離す改造をする前はほぼ満充電だったはずが、6つのうち4つのみ残っているバッテリーをMacBook Airに繋いだら残量が66%だった。確かに3分の2なのだけど、なんだか気持ち悪い。

充電したら、100%になった。

ACアダプタを外すと特に負荷を掛けてないのに急速にバッテリーの残量が減り、あっという間に100%から91%に減ってしまった。が、その後はあまり減らずに普通に減って行っているようだ。
このような状態では、残量については正確さがあまり期待できないのかもしれない。

さすがにMacBook Air Late 2010モデルは次のOSアップデートから除外されているし、性能的にも寿命というかライフサイクルが終わりなのだろうけど、もうちょっとだけ片肺飛行のバッテリーで使い続けることにする。




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