タバコの副流煙とか空気の汚れなどを測定したくて、MQ-○○という気体センサー(ガスセンサー)のシリーズを手に入れて試している、という話の続き。
複数のセンサーを同時接続して、一度に複数のセンサーをテストできるようにArduinoマイコンに取り付ける基板を改造してみた。 MQ-○○のセンサーを3つ取り付けることができる。
あるいは、MQ-○○以外のホルムアルデヒドセンサーも、ピンを挿すタイプのケーブルを繋いで接続することができる。
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ホルムアルデヒドセンサーとMQ-2プロパンガスセンサーとMQ-7一酸化炭素センサーを同時に接続して、測定してみた。
系列1がホルムアルデヒドセンサー、系列2がMQ-2、系列3がMQ-7。
昼12時から夜0時まで測定した。
ホルムアルデヒドセンサーはタバコに反応して値が上下している。
MQ-2のプロパンガスセンサーは反応していない。(17時くらいに値がちょっと上に変動しているのがよく分からない。エージングを十分にやってなかったから、こういうことも起きるのかもしれない。)
MQ-7の一酸化炭素センサーは、12時から18時くらいまでは、少しホルムアルデヒドに反応があるように見える。しかしその後は反応しなくなってしまった。(エージングが不十分だったのが、18時くらいにエージングがほぼ終わって本来の特性に戻ったのかもしれない。)
MQ-2もMQ-7もタバコの副流煙に含まれる成分にほぼ反応しないと考えてよさそうだ。
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ホルムアルデヒドセンサーとMQ-3アルコールセンサーとを同時に接続して測定してみた。
系列1がホルムアルデヒドセンサー、系列2がMQ3アルコールセンサー。
0時から24時間測定した。
ホルムアルデヒドセンサーはタバコに反応して値が上下している。
そして、MQ-3アルコールセンサーも似たような変化で値が上下している。
また次の日に計測したデータも同様だ。
ホルムアルデヒドセンサーはタバコに反応して値が上下している。
そして、MQ-3アルコールセンサーも似たような変化で値が上下している。
10時頃、アルコールセンサーのテストとして除菌スプレーとして売っているアルコールスプレーを噴霧したり、カセットコンロ用のブタンガスを吹きかけたりしてみた。なので計測値が極端に上昇している。
上記のMQ-3のグラフから、2つのセンサーの反応が似ているので、タバコの副流煙にアルコールが含まれているということを示しているのかと思ってしまうのだが、実はMQ-3はアルコール以外にも反応してしまうと解釈するのが正しいようだ。
逆にホルムアルデヒドセンサーもアルコールに反応してしまう。
これはセンサーの付近で除菌用スプレーとして売っているアルコールスプレーを噴霧するとセンサーの値が反応するので、すぐ分かる。
MQ-3がアルコールのみに反応するのであれば、ホルムアルデヒドセンサーがアルコールの妨害をうけなかったことを計測値で示すことができるのだが、うまくいかないようだ。