ルネサスのARMマイコンボード「GR-LYCHEE」を使ってみる – その3 液晶とケースを取り付けた

前回の続き。

GR-LYCHEEに液晶を取り付けた。そして、液晶とカメラを一緒に無理なく持ち運べるようにケースに取り付けてみた。

前のblogエントリでも書いたのだが、GR-LYCHEEには40ピンの液晶パネルを接続することができるようになっている。

秋月電子で売っている4.3インチの「TFT液晶モジュールATM0430D25」(1850円)とかが使えるそうだ。自分は、Aliexpressでもっと安い中国製品の品物を見つけてそちらで注文してしまった。しかし、2か月くらい経っても届かない。

手持ちで同じくらいの4.3インチ液晶があったような記憶があったので、ちょっと古いマイコンとかをしまってあるコンテナ箱をあさってみたところ、BeagleBoard用のLCD付きアクリルケース「BeagleLCD2」というのが見つかった。
このBeagleLCD2の液晶のLB043WQ1のサイズも4.3インチで、秋月の上記の液晶パネルと似たような感じでフレキケーブルが出ている。
しかし、残念ながらフレキケーブルの仕様が45ピンで異なっているのでGR-LYCHEEには繋がらない。
GR-LYCHEEで使える4.3インチ液晶パネルが手に入ったら、このアクリルケースを流用して液晶とマイコンボードとできればカメラも一緒にケースに収納するというのを試してみたい。


とりあえず、Arduino用の液晶パネルのShieldというのを繋げてみることにした。

Arduino用のケースをうまく流用すれば、GR-LYCHEEと液晶パネルとカメラをケースに収納できるのではないかと思ったからだ。

Amazonで安い2.8インチ液晶シールドを購入し、Arduino用アクリルケースを2セット購入して下側の板を2枚使って、組み立ててみた。

しかし、購入したArduino用2.8″ TFT LCD shieldは、SPI接続ではなく8ピンのパラレルの信号で通信するタイプのものを買ってしまっていた。

とりあえず画面表示させようとしてみたのだが、ArduinoのAnalogの場所のピンをGPIOとしてIO制御をしなくてはならない。しかし、GR-LYCHEEのAnalogのピンは入力専用なので、IOの信号出力ができない。そのため上記の2.8″ TFT LCD Shieldは使うことができないということが分かった。

強引にAnalogピンに来ている信号線を他のIOピンに繋ぎかえてみた。

結果、表示はできたのだが、非常に遅い。1画面を書き換えるのに1秒くらいかかる。約1fpsだ。

IO処理は高速にできないので仕方ないようだ。
これではちょっと遅すぎるので、SPI接続の液晶を買いなおすことにした。


2.4”液晶モジュールを購入した。Arduino用でない汎用品だ。

SDカードソケット部品を取り外して、Arduino Shield型のユニバーサル基板に取り付けた。

まず最初にGR-LYCHEEにつなぐ前に3.3V駆動のArduino Uno互換機で液晶の動作確認をしてみた。

無事、動作が確認できた。

GR-LYCHEEに接続して動かしてみた。
ソフトは、このあたりの情報を参考にした。
ILI9341 LCDシールドを試してみた – GR-LYCHEE – がじぇっとるねさすコミュニティ – Renesas Rulz – Japan

カメラで撮影したものと液晶表示の角度が90度ずれてしまったので、カメラのフレキケーブルの長いものを使ってカメラの向きを合わせてみた。

表示速度は5fps程度だ。画面の更新がちょっとかくかくした感じが見えるので少し残念。


やはりちゃんと液晶接続用ポートに液晶パネルを繋いだほうがよさそうだ。

続く

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