蚊帳型の簡易電波暗室を作ってみる。
元の記事はこちらに書いていたものをblogに書き直ししている)
電波を遮蔽する電磁波防止布という布の素材があるので、これを使って蚊帳の形にすれば簡易的な電波暗室が作れるのではないかと思い、試してみることにした。(2014-05-03)
—
蚊帳型の簡易電波暗室を作ってみた
作製した蚊帳型の電波暗室
サイズは 125cm × 125cm × 185cmの直方体形で、中に机と椅子を入れて作業をすることができる。
しかし、作ってはみたものの十分に電波を遮蔽することができず、電波暗室としては十分な性能が出なかった。
原因は、底面が開口しているためだと思われる。
床に敷くカーペットに電波遮断シートを仕込んだものを作ればよさそうだ。
—
作り方
材料は、以下の通り。
・電磁波防止布で幅が125cmのもの ・・・ 17メートル
・125cmの木材の棒(断面は40mm×12mm) ・・・ 4本
・釘・・・16本
・ひーとん・・・4つ
・画鋲・・・少し
・クリップ・・・10個
電磁波防止布がメインの材料で、値段も高い。
電磁波防止商店という店の通販で、DW-372Nという電磁波防止布を購入した。
組み立て手順は次のとおり。
・木材の棒を井桁状に125cmの四角形に組み立てて、釘で固定する。
・四角形に組み立てた木材の四隅に、ひーとんをつける。(天井からぶら下げる紐の取り付け用)
・電磁波防止布をカットし、125cm×5メートルを2枚と、125cm×175cmを4枚にする。
・5メートルにカットした電磁波防止布を十文字に重ねて四角形に組んだ木材に画鋲で固定する。
・ここまでで縦長の直方体の形にできるので、天井から紐で吊るす。
・175cmにカットした電磁波防止布を側面の4箇所にクリップで止めて布を2重にする。
布を縫ったりはしないので、特に難しいことはなく組み立てできた。
—
電磁波防止布の電波遮蔽性能のテスト
組み立て前にテストをした。
スマートフォンを布で包んで電波が遮蔽できるか先に調べてみた。
布を2重にしてスマートフォンを包むと電波を遮蔽することができ、通信ができなくなった。(1重だと通信できた)
ところが、作製した蚊帳型の簡易電波暗室(電磁波防止布は2重)の中では通信ができてしまった。
原因は、底面が開口しているためだと思われる。
床に敷くカーペットに電波遮断シートを仕込んだものを作れば、底面までちゃんと塞がるので、改善できるだろうか。