ビハインド・ザ・コーヴのDVDを観た

ビハインド・ザ・コーヴのDVDを観た。

捕鯨の町として有名な太地町(たいじちょう)のイルカ漁を取材したザ・コーヴという映画が、アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を取り、アンフェアなやり方でイルカ漁の残酷さを歪めて世界的に広めてしまった。
ビハインド・ザ・コーヴは、ザ・コーヴへの反論の映画というのだけど、ちょっと分かりにくいと思った。現地に住んでいる人達の生の声だというのはいいと思うのだけど。その主張にちょっと共感できない面もある。

ビハインド・ザ・コーヴ ~捕鯨問題の謎に迫る~ [DVD]

ザ・コーヴの後、イルカ漁に反対する外国人が太地町に多く訪れるようになり、迷惑な行為が増えていたのだという。
多くはイルカを愛するというイルカ愛好家だったりするらしいが、イルカを守ろうというプロパガンダで集められた資金で活動する活動家や扇動家も集まってきてしまった。
彼らは現地の漁師に対して、つけ回して撮影したり、イルカ漁をやめるように集団で大声を上げたりとかしている。

共謀罪で反捕鯨団体が活動しにくくなって日本での活動から撤退という最近の流れは、現地にとっては棚ぼたのラッキーだけど、過激な活動家が撤退してくれるならいいことだなと思う。

2015年10月に自分も太地町に観光で行ってきたが、特に外国人を見かけることはなかった。反イルカ漁の活動はもうだいぶ下火になっているのか、それともたまたまその日に見かけなかっただけかは分からない。

自分は捕鯨やイルカ漁自体には賛成だが、クロマグロとかニホンウナギを絶滅させつつある日本の漁業の酷いやり方にはあまり賛成できない。
漁師達には悪意は無いのだろうが、漁業利権から利益を上げるのに血道を上げてブレーキが無い車が暴走するように魚を絶滅するまで取り続けるのに無自覚に荷担しているかもしれないと。

農業みたいに自分の土地で作物を育てて、育てた分を収穫するのには文句を言う人はいないだろうが、漁業では海を自分の縄張りとしてそこから漁獲するので、獲りすぎをコントロールするのを実施はしているのだろうけど実際には難しいだろう。近海漁業なら魚が絶滅しても自分たちが真っ先に困るだけだが遠洋漁業ではアンフェアな獲りすぎが批判されるのは仕方が無いと思う。

ビハインド・ザ・コーヴの太地町のクジラ漁船の漁師の声には、「自分たちの」ということが強調されすぎて共感しにくいと思った。


追記
おクジラさま ふたつの正義の物語」という映画があるらしい。
『おクジラさま ふたつの正義の物語』感想レビューとあらすじ!


さらに追記
名古屋で『おクジラさま ふたつの正義の物語』が上映されたので観に行ってきた。
映画 「おクジラさま ふたつの正義の物語」を観てきた




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