PHILIPSヌードルメーカーでサツマイモ麺の六兵衛を作ってみた。
長崎県の島原地方や対馬の郷土料理で、サツマイモを使った麺料理で六兵衛(ろくべえ)という料理がある。
サツマイモを粉にして保存し、その粉を使った黒っぽいうどんのような麺をだし汁で食べるという料理だ。
→ 六兵衛 – Wikipedia
サツマイモ粉をAmazonで買って、ヌードルメーカーで六兵衛を作ってみた。麺が黒い!
使った材料はサツマイモ粉だ。
購入したサツマイモ粉なのだけど、最初サツマイモ粉として買った物は、実はデンプンのみを取り出したデンプン100%の粉だった。わらびもち粉として売っている普通の甘薯でんぷんだ。この粉を使うとわらびもちのような透明のデンプン麺しか作ることはできない。
サツマイモ自体を粉末にした粉を探してみたところ、紅芋の粉末というのを見つけたので買ってみた。
分量として、まずは紅芋粉末を125gとサツマイモのデンプン粉を125gとでヌードルメーカーを使って製麺してみた。製麺中はスイートポテトとかサツマイモの菓子を作るときのような匂いがする。
つなぎに山芋を入れるといいらしいが、今回はつなぎを使わずに麺を作った。
紅芋を使ったので、麺がきれいな紫色になった。できあがった麺からもサツマイモの匂いがする。
茹でると、茹で汁がサツマイモデンプン粉(=わらびもち粉)の影響でローションのようにとろとろとした粘りのある液体になる。
茹でるときにくっつきそうになるが、ゆっくり慎重にほぐしたらほぐれてくれた。
茹で上がると麺の色は、黒っぽくなった。弾力も強い。
茹で上がった麺からは不思議とサツマイモの匂いはしなかった。
市販の鰹だしのめんつゆを使っただし汁で食べてみた。
本場の島原では干したワラスボで取っただし汁で食べるらしいが、ワラスボは手に入らなかった。(対馬では対馬地鶏の汁などで食べるらしいが、これも手に入らなかった。)
麺の味も普通で、特にサツマイモの味がするようなことは無い。
ただ、弾力は強くてまるでグミみたいだ。
わらびもちより水分が少ないから、わらびもちに比べて弾力が強いのだろう。
食べた後のげっぷの匂いがサツマイモの匂いだった。
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紅芋粉末100%の麺というのも試しに作ってみることにした。
粉を触った感じは、ちょっと麺になりにくそうだったので、小麦粉の中力粉を10%ほどつなぎに加えてみた。
少し製麺しやすかった。
見た目は上記のサツマイモデンプンを入れたものとほぼ一緒だ。
ちょっと麺が短く切れやすい。
茹でると、ほとんどが3~5cmくらいに短く切れてしまった。
茹で汁が紫色になったが、先程のような粘りがない。サツマイモデンプンが少ないからだろう。
茹で上がった麺は、サツマイモデンプンを入れたものに比べて弾力が少ない。
普通の小麦のうどんみたいな感じで、少しだけもちっとした感じがある。
味は、ちょっとサツマイモっぽい甘みを感じる。
普通のうどんっぽい食感なので、こちらの方が自分は好きだと思うが、短く切れてしまい製麺しにくいのが難点だ。