タバコの受動喫煙対策でHCHO/TVOCを測定するIoTな据え置き型のセンサー製品を手に入れた。
Mangjiu ムアルデヒド検出器 無線LAN TVOC、eCO2、温度と湿度の監視 健康保障 (ホワイト)(Amazon)
中国製の製品で、JQ-200とかJQ-300という品物らしい。 3299円で購入した。
Amazonの商品の写真で想像していたよりも実物の大きさは小さい。単三電池と大きさを比較した写真は、こんな感じだ。
機器自体には数字とかを表示する液晶の画面とかは存在しない。
計測値はWiFiを経由して、クラウド上に保存される仕組みだ。
スマートフォンから専用アプリで、クラウド上の計測データにアクセスしてグラフ表示を閲覧することができる。
最初に初期設定が必要だが、なかなかうまく行かず、苦労した。
まず、背面に電源ボタン(?)があるのだが、単純なOn/Offの電源ボタンではなく、むしろ長押ししてモードを切り替える機能がメインで、逆に電源の切り方がよく分からない状態だ。
付属していた紙の説明書にアプリをインストールするのに必要なQRコードがあったので、iPhoneにインストールした。
Perthingsというアプリで、他のIoT機器とかと共通のホームIoT機器制御アプリらしい。Android版も存在する。
アプリを起動すると、まずユーザーアカウントを作るように促されるので、メールアドレスを入力して、登録する。
次にAdd deviceでこのセンサー機器を登録するのだが、これがなかなかうまくいかずに苦労した。
LEDが緑色で点滅する場合と、青色で点滅する場合とがある。
電源ボタンを長押しするたび、どちらかかの色で高速で点滅するのだが、どちらの色で点滅するのかは法則性がないようで、運次第でどちらかの色になるような感じだった。
WiFiで接続したいので、緑色で高速に点滅した場合に、初期設定の先に進むことができる。
2.4GHzのWiFiルーターに接続する。5GHzには繋がらない。SSIDはiPhoneがWiFiルーターに繋がっているので、そこからSSIDの文字列が自動で取得される。
自分の場合2.4GHzと5GHzの両方を1つのルーターが持っていて、iPhoneは5GHz側に繋いでいたので、そちらのSSIDで接続の初期設定をアプリが試みて失敗するというのをやらかした。
その場合、deviceのbindingに失敗し、機器を追加ができない。
iPhoneを2.4GHzでルーターに繋ぎ直したり、手動でSSIDを入れ直したりして、落とし穴を回避しているはずなのが、なかなか追加が成功しない。
しつこく10回くらい長押しで緑色で速く点滅する状態から上記を繰り返したら、なんとか設定がうまくいった。
JQ-300が登録されたようだ。sensor1という名前を付けた。
あとは、しばらく待つと、自動で計測が行われて、無事計測データをアプリで表示できた。HCHOとTVOCとeCO2が表示された。
2時間に1度、計測データが更新されるようだ。次の日の夜にチェックしたら、グラフも見ることができた。
ここで、1つ疑問がある。
JQ-300という機種だと自動判定されているみたいなのだが、JQ-300にはPM2.5を測定する機能があるはずだ。しかし、それが表示されていない。
購入した商品の箱にはJQ-100/JQ-200/JQ-300のどれかに印を付けるマス目があるのだが、どれにもチェックマークが付いていなかった。
測定できる内容から考えると自分の手元にあるのはJQ-200のような気がする。
あと、技適の問題がある。
中にESP32のモジュールみたいな技適マーク付きのものが使われているならば問題はないのだが、どうなのだろうか?
JQ-200の分解記事とかJQ-300の分解記事を探してみた。
・ JQ-200の分解記事
・ JQ-300の分解記事
この2つの記事の写真を比べると、2つの機種の違いはPM2.5センサーの有無だけでないみたいだ。
どちらの機種にもPM2.5センサーが載っている。(こんなやつ)
そして、温度/湿度計の部品が異なっている。
思ったのだが、製品としてはJQ-200とJQ-300は同じようにPM2.5センサーまで含めて同一のものを製造していて、出荷時にファームウェアで切り替えて機能を制限しているだけではないだろうか?
そして、基板の形やセンサーの部品が微妙に異なっているのは出荷時期による基板設計のバージョン違いによるものではないだろうか?
と、思った。
(追記 – 手元にある機種の正面の空気穴から中を覗くとPM2.5センサーの大きな部品が入っているべき場所が空洞になっていた。なので手元にある機種はJQ-200で間違いなさそうだ。アプリでなぜJQ300と表示されたのかは不明だが、アプリのバグかなにかだろう。 そして、上記のJQ-200の分解記事はJQ-300とJQ-200を間違えて写真を載せてしまっているのではないだろうか。)
どちらにしても、技適のあるような無線の部品は使われていないので、せっかく入手して便利に使えそうな気がする製品なのだけど、電源を落として仕舞ってしまうことにする。