円形E-Inkパネル(7セグ風2.5桁,ドライバ無し)があるのだけど、駆動方法がよく分からない。
昔(2013年)に、DigiKeyで購入した品物だ。
→ SC009221 E Ink Corporation オプトエレクトロニクス DigiKey
パネルの裏側は、こんな感じになっている。裏の金属の板は薄い材料みたいで、すぐ下の配線パターンが盛り上がって少し透けて見えている。
E-Inkの動作原理は、液晶に似ていて、表側の透明の電極と背面の個々の素子に対応した電極との間に電圧を掛けることで駆動するようになっている。
→ E Ink │ 電子インク技術
→ 電子ペーパー – Wikipedia
昔のことだが、7セグ液晶のドライバの無いパネルのみと、液晶駆動ICとを組み合わせて使ってみたことがあった。
具体的な液晶駆動ICの型番は忘れてしまったが、ROHMのBUxxxxシリーズを使ったと思う。
BU9796Axxx Seriesとかそれに類する品物だったはずだ。
液晶の駆動は、電圧を何段階かに切り替える必要があるので、単純なOn/Offで駆動できないので、このようなドライバICを使うと楽に液晶を使うことが出来る。
当時は知らなかったが、マイコンのGPIOでHigh,Low,Hi-Zを使って液晶を駆動する方法もあるらしい。
→ マイコンの汎用出力を使ってLCDを直接駆動する – EDN Japan
それに比べるとE-Inkの場合には、表側の透明電極は大きな1つの電極になっていて、表示する個々の素子に対応した裏側の電極をプラスかマイナスかに電圧を掛けることで、色を白か黒かに切り替えることが出来る。
上記の丸形液晶の電極とフレキ部分の端子との対応はデータシートに載っている。
→ 2.5 Digit Round copy – SC009221.pdf
→ Model – SC009221_Dwg.pdf
7セグ風と書いたが、正確には7つではなく、角の部分が別になっていて13セグだ。
2.5桁というのは、0~9まで表示できるのが2桁で、1しか表示できないのが1桁で、合計で2.5桁ということらしい。
駆動電圧は、5Vまたは15Vとなっている。
フレキの端子は34ピンで、
・1番 …… 表側の電極
・2番 …… 背景部分
・3番~11番,13番,15番~17番 …… 右側の桁
・12番 …… 小数点
・14番,18番~27番,33番~34番 …… 真ん中の桁
・28番から32番 …… 左側の桁
となっている。
端子のピッチは0.5mmピッチ。
端子の素手で触ってしまうと、静電気の電圧でセグメントが点灯してしまった。
当時、気がつかなかったのだが、このE-Inkパネルとレベルメータ型E-Inkパネルを動かすことの出来る評価キットが存在する。
→ E Ink Quick Start Kit – BNS Solutions Digi-Key
RL78マイコンが載っている基板のようだが、回路図は公開されていない。
基板の写真を見るとCPUのピンがそのままE-inkの端子に繋がっているように見える。
5Vで動作するマイコンのGPIOで駆動できそうなので、今度Arduinoに繋いで動かすのを試行錯誤してみようかと思う。