PHILIPSヌードルメーカーでデンプン麺を作ってみた

PHILIPSヌードルメーカーでデンプン麺を作ってみた。

北海道のジャガイモの産地の郷土料理でデンプンうどん(豪雪うどん)というのがある。
ヌードルメーカーで馬鈴薯(ジャガイモ)デンプンの「片栗粉」を使って製麺してみた。


材料は、片栗粉と塩少々と湯を使った。(小麦粉は未使用)
湯は熱湯ではなく、給湯機で蛇口から出てくる60℃~70℃くらいの湯を使う。
分量はレシピに無いので、粉の状態を見ながら少しずつ水(湯)を足していく。

少し麺生地っぽい感じに粉がまとまり始めた。ただし、小麦粉の麺生地のような粘度が無い。

そこから少し水(湯)を足したら、急に液状化現象(?)が起きて、粉が下の方に流れてしまった。水加減が難しい。

片栗粉を足して、リカバーする。
再度、最初の写真のような状態になったところで、製麺する。
最初の出だしは白いどろどろの液体が出てきた。大丈夫か不安な感じだが、製麺を続けた。

途中から麺っぽいものが出てくるようになった。生地がうまく製麺部分に送り込まれないので、ときどきフタを開けて手動で生地を送り込んだ。

麺のほとんどは製麺機から出てすぐに短く切れてしまう。

製麺ができた。片栗粉の色そのままで、白い。

製麺機の底に製麺されない片栗粉がだいぶ残ってしまった。再利用するアイデアもないので洗い流して捨ててしまった。

製麺したデンプン麺を茹でてみた。

茹でた直後はすごく透明だ。表面がねばねばしていて、冷水で洗ってもあまり効果がなく、完全には粘りけが取れない。
見た目はトコロテンのように見えるが、実際は細長いわらび餅とか葛切りのような感じの弾力のある麺だ。

だし汁ではなく、黒蜜ときな粉が合うと思った。


デンプン麺はカロリーが高いので、この点は注意が必要かも。


追記

デンプンを使った麺は、デンプンうどん以外にも色々と存在している。

有名なのは、春雨(はるさめ)というのがある。

春雨の原料は、上記の麺と同様に馬鈴薯デンプンだ。
緑豆デンプンを使った緑豆春雨というものもある。中国・台湾で春雨はこちらだそうだ。

春雨と似たような乾麺で、マロニーという商品が売っているが、これはトウモロコシデンプンのコーンスターチを使った麺だ。乾麺でなく生マロニーというのもあるらしい。

韓国のジャガイモ麺でカムジャ麺というのがあるようだ。

韓国冷麺をアレンジした盛岡冷麺という麺もジャガイモのデンプンを主成分とした麺だ。3分の2くらい馬鈴薯デンプンを使っているらしい。(ちなみに韓国冷麺は蕎麦粉が主成分)
盛岡冷麺の麺の特徴は輪ゴムみたいな弾力で、ゴムを食べているみたいな強烈なコシがある。

ビーフンという米のでんぷんを使った麺も有名だ。中国南部が発祥で中国語だと米粉と書く。東南アジア各国に昔から広まっている。米を挽いて水に溶かして濾して取り出したデンプンの粉から作られる。近年ではコーンスターチ(とうもろこしデンプン)を混ぜて作られるものが多い。

マイナーだけど、六兵衛(ろくべえ)というサツマイモデンプンを使った麺がある。島原や対馬のほうの郷土料理らしい。島原と対馬ではサツマイモの粉を使うか、サツマイモデンプン粉を使うかという作り方の違いがある。食べたことがないので、一度食べてみたい。

あと、タピオカというキャッサバ芋のデンプン粉(タピオカ粉)を使った小さい豆粒のような食品がある。細長くはないけど、これもデンプンの麺料理の一種だと思う。

デンプン粉といってもいろいろな種類があり、それぞれ風味や特性が微妙に異なっていて、料理に使う場合も他の種類のデンプンで代用できなかったりする。

こういったデンプン麺はどれもたぶん上記と同様にヌードルメーカーで作ることができるだろう。


追記
デンプン麺のバリエーションでいくつか実際に作るのを試してみた。
PHILIPSヌードルメーカーで盛岡冷麺を作ってみた
PHILIPSヌードルメーカーでビーフンを作ってみた
PHILIPSヌードルメーカーでサツマイモ麺の六兵衛を作ってみた




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