8インチタブレットで自作HMD

スマフォスロットイン系HMD Advent Calendar 2014の投稿(20日目)

最近、巷ではCardboardTaovisorDurovis Diveのようなスマートフォンを利用した簡易HMDが流行っており、自分もいくつか買って試したり、自作を試みたりした。

こういった簡易HMDを特に3D映画の鑑賞に使いたいと考えている。
しかし、どれもスマートフォンの画面を使うという制限のせいでSony HMZ-Tシリーズのような市販HMDの画質にはかなわない。

そこで、8インチタブレットを使ったHMDを作ってみることにした。
Rimg0001

これを作り始めたのは10月頃だ。
Galaxy Tab S 8.4用の簡易自作HMDを作ってみた
9月にGalaxy Tab S 8.4というAndroidタブレットを手に入れ、これをHMDにしたら良さそうだと思いついたのだった。
画面は有機ELのパネルなので発色や応答速度が良く、解像度も2560×1600とフルHDよりも大きくなっている。
左右に分けると片側で1280×1600となり、結構な解像度となるので画質は期待できる。

作ってみて困ったのが、レンズの倍率とレンズ径の問題だ。
倍率4倍くらいの大きなレンズが欲しいのだけど、安価でちょうど良いものが売っていなくて手に入らない。
100円ショップの2倍拡大のルーペを2つ重ねて使うことにした。

そしてさらに困ったのが、左右の画像がうまく3Dに重なって見えないという問題だ。
左右の眼球間の距離に比べて、タブレット機に表示する左右の画像の距離が大きくなってしまうとうまく1つに重ならず3Dに見えなくなってしまう。

試行錯誤して、レンズを少しずらすとうまく重なって見えることが分かった。
凸レンズの中心からずらして物体を見ると、物体の見かけの位置がずれて見えるという現象を利用し、レンズの真ん中から片側の半分のみを使っている。
そのため、レンズ径が2倍(大きさ的には4倍)のものを使わなくてはならない。
最初に作ったレンズだとGalaxy Tab Sの画面全体を見るのには足らなかったので、レンズを取り替える改造をした。少し重くなってしまった。
Galaxy Tab S用自作HMDのレンズの改良

できあがった自作HMDで3D映画を鑑賞してみたが、かなり良い画質で鑑賞できた。
自画自賛だけど、ソニーのHMDのHMZ-Tシリーズに匹敵していると思う。

NT名古屋2014で展示して体験してもらった。(反応は薄かったが)
日本Androidの会 VR部 JAGVR 第1回勉強会にも持っていって見てもらった。(これも反応は薄かった..)

あと、この自作HMDをWindowsタブレット機で使うというのも試していたりする。
Androidでソフトを作るというのが自分には難しいのだけど、Windowsマシンだと多少はソフトを作ることができるからだ。




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