八丁味噌の郷と八丁味噌メーカーの工場見学に行ってきた

八丁味噌の郷と八丁味噌メーカーの工場見学に行ってきた。

名古屋から名鉄で岡崎公園前駅に向かう。普通列車のみしか止まらないので、注意。


昔、高校生のときに住んでいた実家の刈谷市から東岡崎駅まで3年間も電車で通学していたので、このあたりの風景は割となじみがある。だが、岡崎公園前駅で下車したことはなかった。

八丁味噌の郷のある八帖町は、駅から北方向に少し行った場所にある。近いので歩いて行ってみる。
駅前のロータリーから中岡崎駅前を通り過ぎていく。

中岡崎駅前を通り過ぎたら、愛知環状鉄道の高架を西に抜ける。

愛知環状鉄道の高架の西側の道路を北方向に向かう。

すぐ左側にまるや八丁味噌の工場があり、工場見学の受付場所がある。あとで寄ってみる。

さらに北方向に少し行くと八丁味噌の郷の看板がある。まっすぐ北に行くと、それらしき建物が見えてきた。

「久」の文字の看板の建物は、八丁味噌メーカーのカクキューの建物だ。

ここは旧本社社屋で、いまは使われていないらしい。

カクキューの旧本社の北側に八丁味噌の郷の建物がある。ここで八丁味噌や味噌を使った食品やお土産を売っている。そして、カクキューの工場見学の受付もここでやっている。

中に入って、工場見学を申し込んだ。

工場見学が始まるまで、売店内を見てまわった。










一推しなのが、味噌チョコレートケーキの「ショコりゃーて」だそうだ。小さいヨの文字が見づらくて見落としてしまった。

工場見学の時間になったので、カクキューの工場前の中庭テントに集合。
ガイドの社員さんが案内してくれる。

社内を通って、建物の説明をしてくれる。

いくつか説明表示のある窓があるのだが、特に説明はなかった。

味噌の袋詰め工程は説明があった。八丁味噌は固いので袋詰めは機械化できなくて人間が袋詰めしているのだそうだ。

味噌蔵のたくさんある場所に来た。



味噌蔵は後から見学だそうだ。

まず、資料館を見学する。



昔の店。

味噌作りの工程の説明。等身大のマネキンが作業の様子をあらわしている。

大豆を煮る釜。

煮たあとの大豆をぼた餅くらいの団子にして、味噌玉を作り、保温した二階に置いて味噌麹を発酵させる。

仕込みの工程で、麹が発酵した味噌玉を砕く作業と、大桶に敷き詰める作業、重しの石を積む作業など。

味噌玉は固いので、砕いて潰すのは重労働だったそうだ。

仕込みは、砕いた味噌玉と塩と水を混ぜて、味噌の素を作る。

大桶は六尺の大きさで、中に味噌の素を足で踏みしめながら敷き詰めていく。

最後に桶の上に石を積んで、二年間(二夏二冬)漬ける。

桶作り。昔は桶も作っていたことがあるそうだ。


桶作りの工具など。



桶を長持ちさせるために、使った後に洗って乾燥させたりせず、味噌を残してクリームのように表面に塗った状態で保湿して保管していたのだそうだ。

その他の展示品も見学した。






次に、味噌蔵を見学。



いまでも昔ながらの六尺桶で八丁味噌を熟成させているのだそうだ。
空調管理はせず、自然に夏の暑さと冬の寒さを2回繰り返して2年間長期熟成させている。
中の味噌は6トン。
上に石を積んであるのだが、石の重さが3トン。
職人が手作業で石を積んでいて、地震で崩れたりしないように工夫して城の石垣のように積んであるのだそうだ。
伝統の製法だ。
しかし、重りはもっと簡単に積めるコンクリートブロックみたいなものにすれば良いのにと思った。

工場見学の最後は、味噌汁などの試食。

八丁味噌100%の味噌汁。

八丁味噌をブレンドした赤味噌(赤だし)の味噌汁。

2つ味噌汁を試食して比べることができる。
赤だしの味噌汁のほうはすっきりと飲みやすい感じだ。

こんにゃく田楽を八丁味噌の味噌田楽で食べる。

田楽は、八丁味噌が良いと思う。
昔からの味という感じ。

これで見学は終了。

売店で買い物をしたあと、帰り道で今度はもう1軒の八丁味噌工場のまるやに行ってみた。

待合所で工場紹介のビデオを見ながら開始時間を待つ。

ビデオは、さっきのカクキューの工場では見学できなかった味噌作り工場の近代的な工程が見ることが出来て大変面白かった。
大豆を蒸したり(煮ないらしい)、味噌玉を作ったり、味噌玉に麹を付けて味噌玉を麹化したり、味噌玉を砕いて水と塩を混ぜたりする工程は、機械化されている。
最初に大豆に水を吸わせる工程が一番重要だと説明されていた。ここは職人が調整するのだという。気温や大豆の乾燥具合などで条件が変わるから難しいのだろう。
あと、味噌玉は麹発酵のみではなく、乳酸発酵もしているのだというのが説明されていた。
味噌玉の原料の大豆の煮豆は、麹菌を付ける前に納豆のような褐色の色になるのだが、納豆のような状態になるのだろうか?
最後の工程で、大桶で石を積んで2年熟成というのはカクキューと同じで伝統のやり方のままだ。

見学する。

味噌作りの工程の説明。

味噌を付けている大桶の説明をしてくれた。

豊臣秀吉が日吉丸と呼ばれていた頃に味噌造りに使っていた井戸。日吉丸がイタズラで味噌石を投げ込んだのだという逸話が残っている。

石積みの石の説明。実物に触ることができる。

売店エリアを通過。

現存している最古の味噌蔵を見学。


いまでも現役で使っているのだそうだ。

旧東海道の街道の玄関。


これで工場見学は終了。

最後に、こんにゃくの田楽の試食。

売店で買い物をしたあと、敷地内の通路を通って出口に向かう。

金属の桶とコンクリートの重りが置いてあった。



伝統の大桶以外にも金属の桶を使っているのだろうか?


それぞれの工場見学で、試供品の八丁味噌ブレンドの赤だしを貰った。

(あとで、味噌煮込みうどんを作るのに使った)

あと、田楽用のチューブのパックもお土産品として購入した。
田楽に付けてもよいし、湯豆腐やおでんに付けたり、茄子を焼いたものに付けて食べても美味しい。

最中(もなか)の皮に入ったインスタント味噌汁(赤だし)が売っていたので買ってみた。
インスタントお汁粉の懐中汁粉の味噌汁版みたいなものだ。



早速食べてみた。



最中の皮が麩みたいに味噌汁の具になるのが面白い。


八丁味噌と言えば、最近 八丁味噌のブランド乗っ取り問題があり、話題になっている。
愛知県で過熱する八丁味噌のブランド論争を県外の人にも分かりやすくまとめました。 – Togetter

岡崎の八丁味噌メーカーを応援したい。




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