国会図書館を利用してみた

国会図書館を利用してみた。


古いマイコン誌(自作がメインだった時代のもの)をチェックするためだ。

国会図書館を利用するにあたって注意する点があったので、メモとしてまとめておく。


(1) いつ利用できるか
利用時間は9:30~19:00だ。
休館日があるので、注意。
日曜日、国民の祝日・休日、年末年始、第3水曜日が休みとなっている。
事前にチェックすること。
利用時間・休館日|国立国会図書館―National Diet Library


(2) 場所はどこにあるのか
国会議事堂の近く。地下鉄の永田町駅から歩いてすぐ。

2番出口から出ると近い。

地図参照。

本館と新館に分かれていて、本館は書籍があり、新館には雑誌がある。
連絡通路で繋がっているので入館後にそれぞれを行き来することができる。


(3) 利用者の条件は
無料の利用者登録が必要となっている。満18歳以上でないと登録できない。
申込書に記入して登録窓口(新館側)で申し込む。このとき身分証明書が必要となる。
詳しくは国会図書館の案内を参照のこと。
登録利用者制度のご案内|国立国会図書館―National Diet Library
利用者カード(ICカード)が発行される。
入館、退館、館内のPCを使う場合と、本の閲覧時や返却時などでこのカードを使用する。
入館するときには持ち込みできるものに制限があり、カメラや複写機は持ち込み禁止となっている。
鞄なども透明なものに制限されている。
透明でない鞄はロッカー室でロッカーに預ける。透明の鞄を持っていない場合は透明の袋が配られているので、それを使うことになる。
ノートパソコンやスマートフォンは持ち込みができる。


(4) 利用できる本は
大量の本や雑誌がある。だが、利用者が書庫に入ることはできない。
本を閲覧する方法は後述する。
あらかじめ目当ての本をある程度まで絞り込んでから現地に来た方がよい。
ネットで国会図書館の本の検索をすることができる。(これも後述する)
雑誌は合本の形でハードカバーをつけて製本されているものが多いようだ。


(5) どのように閲覧するのか
利用者が書庫に入ることはできなくて、館内に設置されたPCで閲覧申し込みをする必要がある。
まずPCで本を検索し、閲覧したい本をカート(貸し出し希望リスト)に入れて、閲覧申し込みをする。
ネット書店で本を買うのに似てるのだが、情報が少ないのでちょっと本が探しにくい。
閲覧申し込みをすると職員が本を書庫から取り出すので、PCで貸し出し準備完了になったことを確認して、受け取りカウンターに行き、本を受け取る。
館外への持ち出しを伴うような貸し出しは行っていないので、館内で閲覧するのみだ。
デジカメやスマートフォンでの撮影は禁止されている。
複写が必要な場合は複写サービス(後述)を利用する。
本の閲覧が終わったら、受け取りカウンターの隣の返却カウンターに行き、本を返却する。


(6) 本の複写サービスは
利用者が自分でコピーを取ることはできなくて、職員がコピーを取るという方式になっている。
館内に設置されたPCで複写サービスを申し込む必要がある。
複写窓口の近くにあるPCで申し込み作業をしなければならない。プリンタでコピー指示書を作成しないといけないからだ。
手順としては
(a) PCで貸し出し中の本から複写サービスを受けたい本を選択する
(b) PCの近くのプリンターにコピー指示書が印刷されて出てくる
(c) コピー指示書にコピーをしたいページ数と枚数とカラーか白黒の種別をペンで記入する。アナログだ。
(d) 複写を希望する本の該当ページにしおりの紙を挟む。しおりは記入コーナーにある。
(e) 本とコピー指示書を合わせて複写サービスの窓口カウンターに持って行く。
(f) 複写が終わるまでの待ち時間が告げられるので、その時間まで待って、取りに行く。
(g) コピーの料金を払う。
(h) コピーがちゃんと取れているか確認する。問題があれば申し出ることができる。
となっている。

目的だったRAMという古い雑誌の目次のコピーを手に入れることができた。

自分が持っていない号のRAMの目次を全部コンプリートした。

コピーを取れる量に制限があるので、本や雑誌の全部をコピーすることはできない。
とりあえず今回は雑誌の目次のみのコピーのみを入手した。

複写サービスは遠隔地からもネットで申し込むことができるので、目次から気になる記事のページ数を指定してコピーを申し込むことが可能だ。
ただし郵送には送料が掛かる。


(7) ネットで国会図書館の本を調べる
本の内容は調べられないが、本があるかどうかをチェックすることができる。
利用者登録とか無しでネットでアクセスすれば検索をすることが可能だ。
国立国会図書館サーチ(NDL Search)
ただ、ちょっとネット書店の本の検索みたいなのと比べるとあまり親切ではないので使いにくいかも。


余談1

複写サービスに本を預けたあと、時間がちょうど昼だったので昼食を取りに外に出ようとしたら、外に出られなかった。
本を利用中は外に出ることができない仕組みらしい。
館内の喫茶コーナーでランチとかをやっているので、そちらで食事をした。


余談2

時間が余ったので、古い週刊雑誌でモーニングというのを探してみることにした。
探しているマンガが1つあり、たぶんそれはモーニングとかヤングマガジンとかヤングジャンプとかの週刊雑誌で平とじのものだったと思う。
時期は学生の時で、1984~1986年だったと思う。
巻末のほうにちょっとだけ載っていた短い漫画だった。
学園物っぽい話で、オタクっぽいヒキガエルみたいなブサメンな(不細工な)主人公が、何かしらのネタで他の学生と舌戦をする内容だった。
特に記憶に残っているのは電柱の醜さについて語っている回で、ブサメンは電柱のグロテスクさに美を主張し、他の学生もなんとなく納得しかけてしまい、ブサメン自体にも美を感じてどきっとしてしまう(?)というオチがついていた。
そのマンガのタイトルが長いこと気になっていて探しているのだが見つからない。
ヤングマガジン、ヤングジャンプの掲載マンガのリストはWikipediaに出ているので一通り当たったのだが、該当するものはないようだった。
モーニングはそういう掲載マンガを網羅したリストが存在しないようだ。
なので、せっかく国会図書館まできたのでモーニングを調べてみようと思った。

しかし、モーニングの古い物は国会図書館に収蔵されていなかった。残念。




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