熊野本宮大社と湯の峰温泉、その他(たんぼ水族館、浮島の森)に行ってきた (南紀紀行 その9)

熊野本宮大社と湯の峰温泉、その他(たんぼ水族館、浮島の森)に行ってきた。



名古屋から青春18きっぷを使った日帰りで行こうと思ったが、熊野本宮大社だけでなく何か所か回ろうとすると時間が足らない。
前日の夜遅くに途中の津まで終電で行って、翌朝始発に乗って出かけるという方法で観光できる時間を延ばすというのをやってみた。

青春18きっぷで新宮駅まで乗車した。10:21に新宮駅に着いた。

新宮駅前にバス停と観光案内所がある。ちょっと場所の位置関係がややこしい。

バスについては熊野交通のバスは事前に調べていたのだが、観光案内所でバスの時刻の書いてある詳しい紙を貰った。

新宮駅から熊野本宮大社前までのバスを運行しているバス会社は複数ある。

熊野交通のバスの川丈線というのが一番本数が多い。一日に9本のバスが走っている。大体1時間に1本だ。ただし温泉街方面に行くバスは2本しかない。特急バスというものも1本あり途中はほとんど停車しないがすこし早く熊野本宮大社に到着する。

あとで熊野本宮大社の近くの観光案内で貰った紙には、奈良交通と明光交通のバスの時刻も書いてあった。
奈良交通のバスは、本宮大社行きのバスが午前中のみ3本、午後は帰りの方向のみ3本のバスが走っている。
明光バスは、他のバス会社のバス運行時間の谷間を埋めるように一日2本のバスが走っている。

行きは、10:47発の熊野交通の特急バスに乗った。

熊野川(新宮川)を上流に向かって長い長い曲がりくねった道をバスがスピードを上げて走っていく。さすが特急バスだ。左右にだいぶ揺られるので座席によっては車酔いしてしまうだろう。
川の水は、直前の台風(関西空港が孤立してしまった台風21号)の影響でとても濁っている。

途中の志古というバス停には景勝地の瀞峡(どろきょう)に向かうウオータージェット船のり場があり、その船に乗れば川の分岐を北山川の上流に向かって行き瀞峡に行くことができるようだ。
川の分岐で水が2色に分かれていた。瀞峡方面は川の水が濁っていない。

11:36に本宮大社前のバス停に到着した。

バス停からどちらに向かえば本宮大社なのか地図とかなかったのでよく分からなかった。

バス停の正面に熊野本宮館というのがあったので、そちらに行ってみた。

建物には観光案内所があったので、そちらで話を聞いて地図とか温泉行き用とかのバス時刻表とかを貰った。

熊野本宮大社に参拝する。
参道の入り口。

2012年の紀伊半島大水害の話。

大きな被害があったらしい。

ちなみに明治22年にも大水害があり、それまで川の中州に熊野本宮大社があったのだが、流されてしまって今の山の上に再建されたのだとか。
熊野本宮大社 – Wikipedia

参道の石段を登ると、社務所と売店(授与所)と拝殿が見える。



ちょうど団体客が来ているようだ。お祓い(?)をして貰っていた。

後についていって奥に向かう。

熊野本宮大社。

団体客の人たちは中に入っていったが、一般人は入れないそうだ。

お参りを済ませて、熊野本宮大社をあとにする。

周辺の店で昼食を取ることにした。

熊野牛丼というのを食べた。

熊野本宮大社前のバス停に戻り、またバスに乗って、湯の峰温泉に行ってみる。
奈良交通バスが1日3本、熊野交通バスが1日2本、龍神バスが1日5本走っている。龍神バスは紀伊田辺方面のバスで、このあたりの温泉地もカバーしている。
12:40の龍神バスに乗った。

バスは、一端熊野大社エリアの玄関口っぽい請川(うけがわ)という場所まで戻って、そこから3つの温泉地に順番に向かう。
川湯温泉と渡瀬温泉と湯の峰温泉だ。

13:02、湯の峰温泉に到着。


風情のある温泉地だ。

つぼ湯というのが有名らしいのだが、残念ながらちょうど台風で壊れてしまっていて入れない状態だった。




つぼ湯でなく、ふつうの温泉に入る。

薬湯という源泉を薄めないで使っているというのに入ってみた。

湯上がりに、ゆのむね茶屋で休憩。



梅ジュースを飲んだ。

13:35の龍神バスに乗車した。熊野本宮前大社に戻り、そこから新宮方面のバスに乗り換えようと思ったからだ。

途中で先ほど通過した請川というバス停あたりに来たときに、ここで下車したほうが熊野本宮大社まで戻るよりも次の運賃が安くなるんじゃないかと気がついたので、請川で下車した。

「しもじ」という薄皮まんじゅうと食事の店がある。熊野本宮大社のそばで食事を取ったのと同じ店のようだ。請川のこのあたりの地名で下地(しもじ)という看板が他にあったので、しもじというのは元々こちらの店だったようだ。

しもじの隣に鮪の文字のある手作り弁当屋があったので入ってみた。

買い物をしたあと、ちょっと雨が降ってきたので、新宮方面のバス停に移動し、そちらでマグロの巻き寿司を食べた。

14:25、熊野交通の新宮方面行きのバスが来たので乗車。
たんぼ水族館という場所に寄り道するため、日足(ひたり)というバス停で下車した。

バス停から100メートルくらいの場所だ。


休耕田を湿地&ビオトープみたいな自然体験場所として作り直したものらしい。

ワニ沼とか底なし沼というのがちょっと気になる。

小川には小さい魚が泳いでいる。フナだろうか。


黒い羽のトンボがたくさん飛んでいる。ハグロトンボだろうか。神様トンボとも呼ばれてたりするトンボだ。

すぐ先に水源らしき滝が見えるので行ってみた。
途中、台風で倒木があり通りにくかった。




ふぶきの滝。

一通り見学したので、日足のバス停に戻った。
15:10、新宮駅方面の奈良交通のバスが来たので乗車した。
奈良交通のバスまで載っている時刻表の紙を熊野本宮大社前の観光案内で貰っていたのが役に立った。

乗客は自分1人だけだった。
途中の道の駅にさしかかったとき、水害の話とかを聞いた。

水害の水位の表示とかがあったのだが、建物の2Fくらいの高さまである。
普段は川の水位は崖の下側のずっと下の位置なのだが、その崖のさらに上までの水位というのは凄まじい。

15:44、新宮駅に到着。今日はバスが思ったよりもうまく乗り継ぎできて、早く戻ってくることができた。

帰りに予定している電車は17:55なので、2時間くらい時間がある。

だいぶ時間が余ったので、新宮駅からわりと近くの熊野速玉大社にも行ってみようかと悩んだが、雨なのでやめておいた。

駅からすぐ近くの浮島の森というのが気になったので、傘をさしてちょっと行ってみた。
それっぽい場所に来たのだが、入り口が分からない。

ぐるっと回っていくと小屋があり、ここが入り口らしい。

入場料は100円だった。

入る前に解説をしてくれた。
池の底に冷たいわき水があり、森の木の根の下の泥炭層のあたりが腐敗したり固まったりせず、地層ごと50cmほど水に浮いた状態になっているのだそうだ。
そのため、昔は池の中で森ごと島が移動していたそうだ。
戦後、池の周囲が埋め立てられてしまったため、島は一部が座礁したような状態で動かなくなってしまっている。

浮島の中を通る橋を通って見学した。




駅に戻って、マンボウとか食べられる店を探した。
まんぼ家という店があるようなのだが、夜しかやっていないので、帰りの予定の電車の都合で行けなかった。

尾鷲駅まで移動すれば他に何軒かあったようなのだが、このときは尾鷲に移動するというのを思いつかなかった。

とりあえず近所を散策して鮮魚店とかをスマートフォンの地図をたよりに探して歩き回ってみたのだが、時間の無駄だった。


17:00くらいに、新宮駅前近くのかつ田という店に入って夕食。

マンボウの串焼きとかメニューにあったのだが、品切れだった。鯨とかマンボウとかの珍しいメニューは入荷なしだそうだ。
普通の寿司を注文して食べた。

17:55、名古屋方面に青春18きっぷで戻る最終の電車に乗車した。

無事に電車を乗り継いで名古屋に帰った。(途中で多気駅で快速みえ号に乗り換えも出来たのだが、青春18きっぷなので差額が必要だからやめておいた)




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