小型PC「GPD-WIN」の熱暴走対策で内蔵ファンを交換するとか色々と試したのだけど、結局本体底面の「足」の対策だけで解決してしまった

GPD-WIN、熱暴走対策で内蔵ファンをちょっとだけ大きい物に取り替えていたのだけど、結局元々のファンに戻してしまった。

熱暴走対策として本体底面に”足”を貼って、排気口から出て行く空気が十分に拡散しやすいように本体の下の隙間を5mmくらい開けてやればよいということが分かった。

まず、GPD-WINを置いている机の材質の影響を受けるというのがある。アルミの折り畳みテーブルに置くというのは効果があり、この場合には他の対策をしなくても熱暴走はしない。

ちょっと大きいので、アルミの弁当箱とかメスティンのフタを使っても大丈夫で、熱暴走は避けられる。

いじわる試験として、アルミの折り畳みテーブルの上で稼働させながら、本体底面の排気口のあたりにメモ用紙の紙を置いて排気を妨害してみた。紙を1枚テーブルに敷いただけでは特に変化が無かったが、紙を折り曲げて片側が排気口に近づくようにしてみたら、GPD-WINが熱暴走でフリーズしてしまった。

本体底面の排気口の周辺環境が重要ということが分かってきた。


置き場所と変えるのも試してみた。普通の机の上だと放熱が悪くなるみたいで熱暴走をしてしまう。

この条件を基準にして、排気の改善実験をしてみた。


実験として本体の底面にアルミ製や銅製の小さな円盤を「足」として貼ってみた。1円玉とか10円玉だ。

しかし、1円玉か10円玉かは特に差が無いようだった。

100円ショップで買った水切りカゴを台にして、高さ1cmくらい本体の下に空間を空けると熱暴走しなかったので、10円玉の枚数を重ねて貼って「足」に高さをだんだん高くするという実験をしてみた。

結果、3枚重ねて貼って「足」に高さを5mmくらいにすれば、普通の机の上で使っていて熱暴走することは無いとという結果になった。


10円玉を貼ったGPD-WINを常用するのはちょっと見苦しい感じなので、代わりにホームセンターでDIY家具などに貼る「足」を買ってきた。

PUという樹脂製のウレタンクッションだ。
高さは5mmよりもちょっと高い。


その後、ずっと長時間、Arduinoを繋いでセンサーの計測して結果をシリアル通信で受信し続けるというのをやられてみているのだが、熱暴走せずに24時間×1ヶ月とかの長期の連続稼働ができそうな感じだ。


「足」の対策だけで大丈夫そうな感じだったので、内蔵ファンを元々のファンに一旦戻してみた。

1日大丈夫な感じだったので、ちょっと釣り気味で勝利宣言っぽいこのblogエントリを書いてしまった。


追記 – しかし、1日半くらいの稼働で熱暴走フリーズをしてしまった。

ファンの交換の効果がなくて「足」だけで解決と書いたのは勇み足だったようだ。

どうやらファン交換の効果もあったということらしい。


元々のファンの場合にフリーズしない条件を調べてみた。

10円玉の硬貨で7枚の高さ、あるいは上記のPU樹脂の足+硬貨1枚の高さで熱暴走のフリーズを防ぐことができるようだ。


まとめると、
・置き場所として机の材質によって熱暴走のしやすさが変わる。アルミの折り畳みテーブルに置くと熱暴走によるフリーズを防ぐことができる。
・アルミでない普通の机で熱暴走対策の実験をした結果、本体底面の下に空間を作ると熱暴走しにくくなることが分かった。
・ファン未改造だと本体底面の下に12mmほどの空間を空けておけば、熱暴走のフリーズ発生を防ぐことができる。
・内蔵ファンを大きい物に取り替える改造をした場合(排気口の穴の大きさは未改造)、本体底面の下に5mmほどの空間を空けるだけで熱暴走しなくなる。
・つまりファン交換するほうが「足」が小さくて済むのだが、ファンの交換改造は大変なので「足」の高さを高くする改造の方が簡単。


追記
・「足」の材質の影響というのもある。硬貨を積み重ねた場合と、PU樹脂の足の場合では、前者のほうが本体筐体の熱が足を介して逃げるので熱暴走しにくくなる。 なので、上記で5mmとか12mmという数字を出したが、樹脂の足の場合にはもう少しだけ高くする必要がある。

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