小型PC「GPD-WIN」の改造をしてたら、内蔵ファンのフレキケーブルを千切ってしまったので修理し、ついでにファンも交換した。
内蔵のファンは、本体の底面のスイッチでON/OFFできるのだが、フレキケーブルで底面のスイッチ部品がつながっていて、分解時にこのフレキをうっかり千切ってしまうミスをやりがちだ。
注意して作業をしていたのだが、写真を撮るときにうっかりやらかしてしまった。
切れてしまったフレキケーブルをつなぐことはできない。
そのかわり、ファンのスイッチがONの状態になるように基板の回路に細工をして、フレキとスイッチなしでファンが回転するように改造する修理をした。
フレキコネクタの隣にチップ抵抗を実装するランドがあり、2か所にはチップ抵抗が実装され、残り2か所は未実装となっている。
この未実装の場所の下の写真の場所をはんだ付けで短絡する。
そうすると、ファンをONにすることができる。
—
ついでに内蔵ファンをちょっと大きさが大きいものに交換した。
Raspberry Pi用に売っている5V駆動の25mm角のファンだ。
元々のファンに比べてちょっと大きさが大きいし、厚さもちょっとだけ厚い。消費電力は増える。
配線をつなぎなおして、新しいファンを動かしてみた。ファンの消費電力がちょっと大きいものなのだが、駆動回路は問題なく新しいファンも駆動ができるようだ。
ファンの取り付けスペースについても、内蔵バッテリーを小型なものに換装改造したので余裕で入りそうだ。
厚さ方向がちょっと問題で、何も対策をしないで組み立てるとファンの羽に何かが当たる音がする。
本体底面部品のファン付近に 小さい筋状の出っ張りがあり、そこが干渉している。
その出っ張りを削ったら当たらなくなった。
ただし、筐体の裏面を強く押したりするとファンに筐体が当たることがある。
とりあえずは裏面をわざと押さない限りは大丈夫なので、放置する。
—
ファンを交換したことにより、廃熱が強化されて熱暴走がしにくくなったのか、試してみる。
→ 小型PC「GPD-WIN」の熱暴走対策で内蔵ファンを交換するとか色々と試したのだけど、結局本体底面の「足」の対策だけで解決してしまった
試してみた結果、
・ファンを交換したほうが熱暴走しにくくなった。
・本体底面に「足」を取り付ける対策が、熱暴走対策には有効。
・ファンを交換しなくても「足」だけで対策は可能。ただし、かなり高さが必要となる。(ファン交換をすれば小さい足で済ませることができる)
—
追記、Raspberry Pi用のファンをいくつか入手したものを比べてみたところ、同じ外径の8mm厚のファンなのだが、1つだけ微妙に厚さがわずかに薄いものがあった。
写真の右のH-FANという品物だ。
RaspberryPi3用のアクリルケース(ファン付き)というのに付属していた。
再度ファンを取り換える作業をしていたら、ファンを取り付ける本体基板側のコネクタが破損してしまった。
しかたないので、直接はんだ付けをしてファンを取り付けた。