九州に安く行くことができる弾丸フェリーというのがある。
大阪から出ていて、別府(大分県)や志布志(鹿児島県)までの航路だ。
夜19時ごろに出発し、翌朝早朝に到着するという夜行列車みたいな使い方ができる。
料金は往復1万円ぽっきりだ。
名古屋から大阪までは近鉄の株主優待乗車券で安く行けるので、大阪までの電車での旅費と合わせてもかなり安く九州旅行が可能となる。
実際に行ってみることにした。
まず、弾丸フェリーをやっているフェリーさんふらわあのサイトでフェリーの乗船の予約をした。
ついでにクレジットカードで支払いも済ませた。
神戸港から別府港に行くフェリーにするか、大阪港から西大分港に行くフェリーにするかちょっと悩んだ。
目的地の別府港と西大分港は13kmくらいの距離で、それほど違いは無い。
なので、神戸港から乗船するか、大阪港から乗船するかというのが大きな違いとなっている。
名古屋から行く場合、安く大阪に行く方法としては、近鉄の株主優待乗車券を金券ショップで買って行くという方法がある。
これで、近鉄名古屋駅から難波駅まで1600円か1700円くらいで行くことができる。
神戸港に行く場合、難波駅から近鉄に乗り入れしている阪神電車に乗れば神戸港の近くの魚崎駅まで390円の追加で行き、そこから六甲ライナー(250円)で六甲アイランドまで乗車して行くことができる。
大阪港に行く場合、目的地は大阪南港となる。地下鉄なんば駅からコスモスクエア駅経由で、ニュートラムに乗ってトレードセンター前駅まで行けば良い。こちらは280円で行くことができるので安い。
自分は、今回は神戸の六甲アイランドでちょっと観光できるかと思って神戸にいくことにした。
六甲アイランドは、中央部分の四角い区画が商業地区で、周辺の沿岸部分が港とかコンテナ置き場とか物流センターとか工場になっている。
フェリー乗り場に行くにはアイランド北口駅から無料バスで行くのだけど、今回は六甲アイランド中央部分のアイランドセンター駅に行ってみた。
なんとなく東京のお台場みたいな感じの町だ。
あまり観光したりして時間が潰せそうな場所は見つからなかった。(衰退しつつあるようだ。)
ファミレスとかで時間を潰して、アイランド北口駅のバス乗り場まで徒歩で移動。
最初はアイランドセンター駅からフェリー乗り場に行けるバスが無いか探したのだが、無いらしい。
受け付けで受付番号を告げて、乗船チケットを貰う。(予約時のクレジットカードで本人確認していた)
待合所で乗船開始時間まで待って、乗船。
出港の約1時間くらい前から乗船できる。
ツーリストの客室。
18人部屋だ。自分以外2人が居るようだ。平日だったのですいていた。
食堂。バイキング形式だ。料金は1540円。今回は利用しなかった。
売店。お土産やコンビニ的な飲み物や、おつまみ的な食べ物やお菓子を売っている。
自販機コーナー。冷たい飲み物やお酒、ホットスナックやカップヌードルを買うことができる。
とりあえず売店でビールを買って来た。なんか漫画のカイジみたいな気分だったりする。
出航した。
船の揺れは少ない。
小型の連絡船みたいな大きな周期のぐわんぐわんという揺れはなく、小刻みな震度1かそれ以下の微震みたいな感じの揺れを感じる。
神戸から明石に掛けて、港の景色を見ながらホットスナックのタコ焼きを食べた。
ちょっと後になって、風呂が営業している間に入浴した。展望風呂なのだけど、自分が入った時間にはもう日が暮れていて景色とか楽しむことはできなかった。もっと早い時間に行けばよかったのかもしれない。
夜は22時頃消灯で、部屋も真っ暗になり、やることが無くなる。
クーラーが効き過ぎで、寒くなり、夜中に目が覚めてしまった。
夜中でも自販機コーナーは開いているので、温かい物を買いに行った。
自販機の飲みものは冷たい飲み物しか無かったので、カップヌードル自販機でどん兵衛を食べた。
翌朝6時頃、予定どおりに西大分港に入港。(入港前に船内で朝食もやっているが、カップ麺を食べたのでやめておいた)
フェリー乗り場前には、大分駅に行くバスが来ていた。
自分の場合、別府駅方面に行きたいので、バスには乗らなかった。
早朝の西大分港前から徒歩で西大分駅まで移動。
真っ直ぐ西に歩いて、大きなカーブのあたりで左に曲がると西大分駅が見える。
別府駅前の奇妙な銅像で写真を撮った。
別府の温泉を一大温泉観光地として整備した温泉王らしい。
朝からやっている温泉に徒歩で移動する。まずは、駅前の通りを真っ直ぐ歩いて行く。
少し行った先にバス停と駅前の温泉がある。ここの温泉はスルーする。
さらに行った先に次のバス停と、竹瓦温泉横町という横道があるので、この道を通って竹瓦温泉に向かう。
ふつうの温泉入浴と、砂湯(砂風呂)がある。砂湯を体験してみることにした。
砂湯は8時からなので、しばらく待ってから入浴。
浴場は天井が高い。
砂に埋められて10分ほど暖まった。かなり暖まった感じだ。
シャワーで砂を流した後、小さい入浴場で温泉に少し入ってから上がった。
汗を流したあとなのだけど、あとからあとからずっと汗が出てきて、きりが無い感じだ。
高崎山バス停まで乗車。
水族館「うみたまご」を見学した。(長くなるので、詳しくは別のblogエントリーに書く。)
水族館の隣の高崎山おさる館という場所で昼食。
高崎山動物園というサルがメインの動物園の入口っぽい建物だ。
大分名物の「だんご汁」定食を食べた。
太めのきしめんのような感じの麺だ。
駅周辺で観光しようと思ったが、別府と違ってあまり観光する場所は無いみたいだ。
大分市は「とり天」の店が多いらしい。
駅ナカの商店街で買い物をして、とり天の弁当を買った。あと、同じ商店街のスーパーっぽい一般向けの店でも単品のとり天のパックを1つ買った。
大分の名物のだんご汁の麺をきな粉で食べる「やせうま」という菓子があるそうだ。
土産物屋で聞いてみたが、売っている品物はどうも話と違う。お土産品としてリファインした物らしい。
駅の観光案内窓口で聞いて、やせうまを出している食堂に行ってみた。
表には出てないが、ちゃんとやせうまを注文できた。
厚めのきしめんの麺みたいな生地に きな粉がまぶしてある。ゆでたてなのか、温かい。黒蜜を掛けて食べた。
15時過ぎ、ちょっと早いけど西大分港に戻ることにする。
バスで大分駅から移動。
王子港町バス停で降りて、フェリー乗り場に向かう。
16時頃、早めの夕食でさっき駅で買った「とり天」の弁当を食べた。
乗り場の待合所で2時間くらい時間を潰して、フェリーに乗船した。
行きのフェリーに乗ったときに、アップグレード券というチケットを貰っていたので、これを使って大部屋から無料アップグレードでカプセルホテル風の少人数の部屋に変更した。
早々にカプセルのスペースでまったりとして、ずっとカプセル内で朝まで寝ていた。
下船して、今度は六甲ライナーを使わずにバスでJR住吉駅まで行った。
ちょっと遠回りで三条経由で京都駅まで行き、京都から近鉄で名古屋に帰った。