中華ハンドヘルドゲーム機Brooio 500 in 1を手に入れたので調べてみた

中華ハンドヘルドゲーム機Brooio 500 in 1を手に入れたので調べてみた。

以前にRS-1というのを買って分解して調べているのだが、今回のもそれに似ている感じだろうか。

中国語と英語に対応していて、上記の写真のように最初の画面で選択する。

中国語を選ぶとメニューが中国語になり、英語を選ぶとメニューが英語になる。

どちらも同じゲームのメニューが表示されていて、メニュー表記が違うだけのようだ。
中身のゲームとしては同じものが起動する。

中のゲームは全部ファミコン/NES用のゲームだ。
市販ゲームそのままだったり、一部はCHR-ROMとか差し替えて別のゲームに見せかけたりしているものも入っている(B○MBERMANモドキとか)。
中には自作ゲームらしきミニゲームも入っていて500個まで水増しされている。

試しにいくつかゲームで遊んでみた。
十字ボタンがちょっと固くて押しにくい。それ以外は普通にNES互換機だ。

ボタンが4つある意味がなくて、ABボタンがもう1組余分にあるだけだ。片方に連射機能とか付けてあるようなことは無かった。


分解して中の基板を見てみた。

メインのチップが緑色の小さい子基板に載っている。
RS-1は2チップが載っていたのだが、この機種は1つのチップで完結している。

青い基板の中心に樹脂で固めたチップがある。これがCPUだと思われる。
緑色の小さい子基板に載っているのがROMだろう。

たぶん、この子基板だけ取り外したら、超小型のファミコンN in 1互換機として成立するのだと思う。(液晶無しで外部に映像出力をする形で。)
この小さい基板を取り外して、ゲームを全部 取り出したりできるだろうか?


追記

この小さい基板に乗っているのはROMの類のはずなのだが、ICのマーキングの番号からは正体が分からなかった。(0947KLD V00570002CDGBとマーキングされている。)
親基板との接続をしている部分のピン数が44ピンであることからの推測なのだが、29F100など(29F200,29F400,29F9800)のような16bitのデータ幅のFlash ROMではないだろうか?

そう仮定すると、ピン配置がおよそ推測される。
13番ピンと32番ピンがGNDで、23番ピンがVCCとなるはずだ。

確認のため、テスターでピンの導通を調べてみたのだが、13番ピンがGNDで、23番ピンがVCCっぽいのだが、32番ピンは導通していない。


ICのマーキングのV00570002CDGBという番号から、チップの正体が分かった。
https://datasheetspdf.com/datasheet/TV00570002CDGB.html
東芝の仮想SRAM+NOR FlashROM混載チップだ。
SRAMの容量は2M×16bitで、Flashの容量は8M×16bitだ。

アドレス信号とデータ信号のピンは共通になっていて、制御信号のピンもCE(チップイネーブル)以外は共通になっている。CEピンが2つになっているので注意が必要だ。

FlashROMであることが分かって、メーカーとかデータシートまで分かったので、読み出しはできそうに思える。
ただし、ピンのアサインが分からない、おそらくDIPの一般的なROMの配置になっているのだと思うのだが、CEピンが2つあるというのが変則的なので、それがどこに割り当てられているのかが分からないとちょっと困る。
基板パターンを追いかけようにもこのチップはBGAなので、剥がして壊すか、X線で写真を撮ったりしないと調べられない。個人だとX線で撮影とかはできないので難しい。

ROMと同じCEピンの位置にFlashのCEのほうが配線されていると仮定して、読み出しをためしてみたら2分の1の確率で当たりを引いてうまく読み出せるのかもしれない。

書き換えとかもおそらく可能だろう。収録されているゲームを差し替えたりできるかもしれない。

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